すっぱいみかんを甘くするにはどうしたらいいのでしょうか?
捨ててしまうのはもったいないし、ミカンもかわいそうです。
なんとか食べられるようにできると嬉しいですよね。
そこで、このすっぱいみかんのおいしい食べ方やお菓子や料理へのアレンジレシピをご紹介していこうと思います。
みかんが酸っぱい時甘くするには?
すっぱいみかんを甘くする方法は2つあります。
みかんに刺激を与える事と、熱を加える事です。
それぞれ方法をご紹介します。
みかんに刺激を与える
おばあちゃんが言っていました。
みかんを揉んだりお手玉していると甘くなると。
しばらく揉んでから食べると実際甘くなったように感じます。
揉んでからすぐ食べるのではなく、2、3時間置いてから食べると更に甘く感じますよ。
温かい所に置いておく
みかんをビニール袋に入れ、袋の口をしばって日の当たる所に2、3日置いておくだけです。
その後冷蔵庫に入れて冷やすと甘さを感じやすくなります。
お湯につける
40℃位のお湯に10分付けてから1時間ほど冷ましておきます。
これも冷ました後に冷蔵庫に入れると、より甘く感じます。
酸っぱいみかんが甘くなる理由
これらのやり方で酸っぱすぎるみかんもほぼ食べられるようになります。
甘くなったように感じますが、実際は甘くなったわけではなく、酸味がなくなっただけです。
糖分が増える訳ではありません。
揉まれたり熱を加えられたミカンは細胞に傷がつきます。
みかんがそれを治そうとして、酸味の元であるクエン酸を使います。
クエン酸が消費されて酸味が抜けた分、甘さを感じるようになるという仕組みです。
さらにみかんの甘さの元である果糖には、温度が低くなると甘さを感じやすくなるという特徴があります。
そのためすっぱいみかんをおいしく食べるには、揉んだり温めた後冷やして食べるといいのです。
すっぱいみかんのおいしい食べ方
揉んだりしないでおいしく食べる方法もご紹介しますね。
砂糖漬けにして甘くして食べる
酸味が強くて甘さが少ないのであれば糖分を加えてしまえ!という事で砂糖漬けにします。
■作り方
- みかんの皮をむき、薄皮もむく。
- 砂糖を多めにまぶして一晩おく
砂糖をまぶしたので当たり前ですがこれだけで甘くおいしく変身します。
薄皮を手で一個ずつむくのが面倒であればベーキングパウダー、もしくは重曹を使って取りましょう。
■薄皮のむき方
- 沸騰させたお湯1リットルに小さじ2杯の重曹かベーキングパウダーを溶かします。
- そのお湯の中に一房ずつばらばらにしたみかんを入れて5分おきます。
- 5分経ったらお湯からみかんを出し、冷水にさらしながら優しく薄皮をとります。
これを砂糖に漬けておきましょう。
焼きみかん!
焼きみかんと聞いて「えっ…」と思いますが、一部地域ではメジャーな食べ方だそうです。
熱を加える事で酸味が減り甘くなり、食感もトロッとします。
そしてなぜか焼き芋みたいな風味になります。
■作り方
- みかんを50℃位のお湯につけて1分置き、よく拭いておく(外の皮も食べられるように)
- そのままオーブントースターに入れ5分~10分程度、黒く焦げるまで焼きます。
焼いている時に皮がパンパンに膨らみます。 - 皮が黒く焦げたら完成。
熱いので気を付けて取り出しましょう。
この焼きみかんは皮も食べる事ができます。
みかんの皮は漢方薬の陳皮(ちんぴ)ですので、風邪予防や胃腸の働きを助ける役割があります。
酸っぱいみかんをアレンジしてお菓子や料理に活用
更に手をかけてすっぱいみかんをお菓子や料理にアレンジしたものをご紹介します。
みかんあめ
お祭りの屋台でりんご飴が売っていますよね。
アレのみかんバージョンを作ります。
甘い飴ですっぱいみかんがコーティングされておいしく食べられます。
子どもは絶対好きなはずです。
■材料(みかん3、4個分)
- 砂糖 100g
- 水 50㏄位
■作り方
- みかんの皮をむいて、1、2房ずつ分けて楊枝や竹串に差しておく。
- 鍋に砂糖と水を入れて沸騰させる。沸騰したら火を弱めた方がいい。
- 薄い茶色の水あめ状になったら火を止める。
- みかんを飴にくぐらせてオーブンシートなどの上で飴を固まらせる。
飴を作る時に油断するとあっという間に焦げてしまいますので気を付けましょうね。
みかんフルーツソース
すっぱいのならみかんジャムに…と思いますが、正直に言ってみかんでジャムを作ろうとするとあまりジャム状になりません。
とろっとはしますが結構ゆるく、普段使っているジャムのような固さにはなりませんので、最初からフルールソースを作る気持ちでいた方がいいです。
作ったらヨーグルトやパンにかけたり、紅茶やサイダーなどに入れて飲んだりします。
■材料
- すっぱいみかん 4個
- 砂糖 100g
- レモン汁 大さじ1杯
■作り方
- みかんの皮をむいて房に分け、薄皮ごとひと房が2、3等分になるように切る。(手で裂くと楽)
- 鍋にみかんを入れて砂糖とレモン汁をまぶし30分ほど置く。
- 砂糖がみかんの水分で溶けたら弱火にかける。
- 焦がさないようにかき混ぜながら煮詰める。途中でアクも取る。
- 20分~30分煮るととろみがつくので、そこで火を止める。
- 完成したら煮沸消毒したビンに詰めて保存する。
ビンの消毒の仕方はこちらのページの下の方の『容器の殺菌処理』をご覧ください。
続いては料理への活用です。
みかんポン酢
すっぱいみかんはポン酢にすると風味がよく出ます。
作り方は簡単。
みかんとしょうゆと酢を以下の割合で混ぜるだけです。
みかんの絞り汁:醤油:酢=1:1:1
基本は全部同じ分量で混ぜますが、この割合はお好みで調整してみてください。
また、みりんを少々加えるとまろやかになりますし、ダシを利かせたい場合は出汁用の昆布を切って入れたりかつお節を一つまみ入れて一晩おいてから使うといいですよ。
鶏肉のソテー みかんソース
鶏肉のオレンジソースという料理がありますが、オレンジではなくみかんバージョンです。
レシピはこちら
⇒だいどこログ 鶏モモ肉のソテー みかんソース
鶏の照り焼き
今度はみかんを鶏の照り焼きに使うというアイデアです。
レシピはこちらです。
⇒料理研究家 阪下千恵さんのレシピ 鶏の照り焼き、みかん風味レシピ♪♪♪【かんたん】
まとめ
できればみかんは甘さと酸味のバランスがいいおいしい物を食べたいですが、中にはすっぱすぎる物もあります。
そんなすっぱいみかんに当たった場合は無理して食べ続けず、こちらでご紹介したいずれかのやり方で消費してみてくださいね。