ぎんなんの実の処理をする時、意外と面倒なのは固い殻と薄皮です。
殻がうまく割れずに中身がつぶれてしまったり、薄皮も残ってしまったりします。
せっかくですからきれいに処理したいですよね。
今回は殻を出来るだけ簡単に上手く割って、きれいに薄皮を取る方法をご紹介しますね。
ぎんなんの殻の上手な割り方
ぎんなんは固い殻から中身を取り出さないと食べられません。
リスに協力してほしい位です。
そこで、まずはこの固い銀杏の殻を割り方とコツについてご紹介します。
ぎんなんの殻を電子レンジで弾けさせる
これはポップコーンではありませんが、レンジで加熱してぎんなんの殻を弾けさせる方法です。
■やり方(銀杏30個分)
- よく洗った銀杏を封筒に入れ、封筒の口2、3回折って閉じます。
- この封筒をのレンジで1分加熱します。
方法はこれだけです。
加熱中にパン!とかバチッ!とか破裂音がするのでちょっと心臓に悪いですが、一番簡単なやり方です。
加熱して弾けた殻は手で取れるようになりますし、薄皮も取りやすくなります。
ただしこの電子レンジで加熱するのは失敗する確率も高いです。
封筒から出したら殻が割れていたのが2、3個で他はヒビすら入ってなかったりとか、中には爆発して実の部分もろとも木っ端微塵に吹き飛んでいたりする物があります。
時間と加熱ムラによるものなので、様子を見て加熱時間を調整しなくてはいけなかったりします。
ぎんなんをペンチやキッチンばさみで挟んで割る
面倒ですが1個ずつペンチやキッチンばさみの物が挟めるようになっている所(写真参照)で挟んでぎんなんの殻を割ります。
この時上手く割るコツは、銀杏の殻をぐるっと一周しているとがった筋の部分にペンチやハサミを当てて挟む事です。
この筋に力を加える事で、筋の所がピシッと割れます。
ここが割れると殻を取り外しやすくなります。
面倒ですが1個ずつ、です。
金づちで叩く
ペンチが無いなら固い所に銀杏を置いて金づちで叩いて割ります。
金づちで割る場合もぎんなんの筋の部分を上に向け、その部分に力を加えるように叩きます。
ぎんなんの筋にヒビを入れるようにしましょう。
金づちを使う場合は指を叩かないように、そして銀杏を叩き潰さないように力加減しましょうね。
ぎんなんの薄皮のきれいなむき方
電子レンジで加熱した場合は、薄皮も手できれいにむけるようになります。
しかしペンチなどで殻を割って中身を出した場合、そのまま薄皮をむくのはなかなか難しいです。
この薄皮をきれいにむく方法を3つご紹介します。
ガムテープで薄皮をはがす
手間はかかりますが一番確実でやってるうちに楽しくなってくる方法です。
固い殻から出したぎんなんの実をガムテープの上で転がします。
薄皮がガムテープにくっついてペロッとはがれていきますよ。
ぎんなんをフライパンで炒る
殻を取ったぎんなんをフライパンで中火で炒ります。
炒る前にカッターナイフや楊枝で薄皮に切れ目を入れておくとむけやすくなりますよ。
炒りながらぎんなんを転がしていくうちに薄皮がむけてきます。
ぎんなんが透明感のある黄色、よく見るぎんなんの色になるまで炒ります。
ちなみにペンチでヒビを入れてから殻付きでぎんなんをフライパンで炒る事もできます。
この時、殻を外す時に熱いのでやけどに注意してください。
薄皮をゆでながらむく
薄皮がむけやすいように炒る時と同じで薄皮に切れ目を入れておきましょう。
沸騰したお湯にぎんなんを入れて茹でながら薄皮をむく方法です。
茹でながらぎんなんをマッシャー(じゃがいもをつぶす道具)で優しく押さえつけるようにしながら転がすと皮がむけてきます。
マッシャーが無ければお玉でOK。
ゆでる時間は3分位、透明感のある黄色になったら茹で上がりです。
最後に
銀杏は食べるまでに手がかかりますね。
拾ってきた場合はニオイから周りの臭い果肉の処理、固い殻、そして薄皮…
やっときれいな黄色の実にたどり着いた時には嬉しくなります。
殻や薄皮の処理方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、ご紹介した中で一番やりやすい方法でされるといいと思います。
ぎんなんを保存する場合はこちらもご覧ください。
⇒銀杏の保存方法 長期保存の仕方や日持ちする期間について