ホットケーキが膨らまない…ちゃんと分量通りに作っているのに、なぜかぺったんこのモチモチ生地になってしまう事はありませんか?
まるで厚焼きのクレープみたいな感じです。
なぜホットケーキがふっくらしないのでしょうか?
その失敗の原因と、ふんわりさせるにはどうしたらいいか、そしてちょい足し食材を使った膨らませる裏ワザをご紹介します。
ホットケーキが膨らまない原因はコレだった!
ホットケーキミックスを使って、箱に書いてある分量通りに作ったのに膨らまずにぺったんこ…
分厚いクレープみたいです。
膨らまないのでモチモチしていて、食べてもあんまり美味しくないんですよね。
このように分量通りに作ったのに膨らまなかった原因…それは
生地の混ぜすぎ!
これらが原因である事が多いです。
必要以上に泡だて器で記事を混ぜてしまった事で膨らまないホットケーキになってしまった可能性が高いです。
そこで、作り方のコツと膨らまなかった理由をお伝えしますね。
ホットケーキを膨らますコツは生地を混ぜすぎない事!
ホットケーキミックスを使って箱の分量通りに作ったのに膨らまない場合、主な原因はこれです!
粉を入れてからの生地の混ぜすぎ!
ふんわりしたホットケーキにするには、まず卵と牛乳をよく混ぜておきます。
その中に粉を入れて、さっくり混ぜるだけでOKです!
混ぜるのは少し粉が残る程度で十分。
20回も混ぜれば大丈夫です。
逆に生地にツヤが出てなめらかになるのは混ぜすぎです!
なんだか粉が無くなるまでよく混ぜないといけないような気がしますよね。
でも、粉を入れてからよく混ぜてしまうと膨らみにくくなってしまうんです。
混ぜすぎるとホットケーキがふくらまない理由
生地を作る時、粉を入れてから混ぜすぎるとふわふわにならなくなります。
その理由は小麦粉に含まれるグルテン。
グルテンはたんぱく質の一種で、水を加えて混ぜる事でグルテニンとグリアジンという2つの成分がくっついて出来る成分です。
2つの成分がくっついてグルテンが出来ると粘り気と弾力が出てきます。
混ぜれば混ぜるほどグルテン出来て、生地の中に網目のように広がってどんどん粘り気と弾力が出てしまいます。
たくさんグルテンが出来るとベーキングパウダーのふくらむ力がグルテンの弾力に負けてしまい、ホットケーキが膨らまなくなるのです。
そんな理由から、生地は粉を入れてから混ぜすぎない、軽くさっくりと粉が残る混ぜる程度にして下さいね。
最初に片面を焼きすぎても膨らまなくなる!
生地を混ぜすぎるとホットケーキの中がモッチリして膨らまなくなります。
それ以外にもモチモチのぺったんこにはなりませんが、膨らみが悪くなる原因があります。
それは焼き方です。
ホットケーキを焼く時、生地を温めたフライパンに流したらプツプツ泡が出るまで待ちますよね。
生地の端っこの方にポコ…ポコ…と気泡が出来てきたらひっくり返す合図です。
この時、まだよく焼けてないからと言ってたくさん泡が出てくるまで待っていると、生地が乾燥して膨らみが悪くなります。
生地はまず弱火で約3分焼いて、端っこにプツプツ泡が出てきたらひっくり返すようにして下さいね。
ホットケーキを小麦粉で作って膨らまない場合
ホットケーキミックスを使わず、薄力粉とベーキングパウダーなどでホットケーキを焼いた場合、混ぜすぎ以外にも膨らまなくなる原因があります。
それは、生地に砂糖を入れていない事です。
生地に砂糖が入っていないとホットケーキが膨らまない事が多いんですね。
食感がモチモチでなくても、なんかボリュームが無いというか…
そうなってしまう理由はこうです。
ホットケーキの生地に砂糖を入れないと膨らみにくい理由
こんな風に、市販のホットケーキミックスには薄力粉とベーキングパウダーだけでなく、砂糖が入っています。
自分で小麦粉で作る場合、甘さとかカロリーオフの為とか、そもそもレシピに書いてないとかで生地に砂糖を入れずに作る事があるかと思います。
実はこの砂糖が入っていない事でホットケーキの膨らみが悪くなるんです。
砂糖を生地に入れる理由は甘さの為だけではありません。
砂糖が例の小麦粉のグルテンが出来るのを抑えて、ホットケーキのふんわり感を出す手助けをするのです。
砂糖はとても水分を吸います。
そのおかげでグルテンの素の2つの成分が吸う水分が減り、グルテンが出来にくくなって弾力が抑えられます。
それだけでなく砂糖は生地が膨らむのを助け、さらに膨らんだ状態をキープしてくれる役割があるんですよ。
そんな働きがありますので、お菓子を作る時は砂糖を生地に入れる必要があります。
ちなみに砂糖は小麦粉と一緒に入れるより、卵、牛乳と一緒に最初に混ぜておいた方がグルテンを押さえる働きが強くなりますよ。
ホットケーキをふわふわにするちょい足し食材!
ホットケーキの生地を混ぜすぎない、焼くときは泡が出始めたらひっくり返す、小麦粉から作る場合は砂糖を生地に加える、こういった事に気を付ければホットケーキはふくらみます。
これだけでなくホットケーキの生地に混ぜる事でふっくら仕上げる事ができるアイテムがあります!
ホットケーキの記事にちょい足しすればいいだけの簡単な裏ワザです。
その食材をご紹介しますね。
ホットケーキをふわふわにするレモン汁!
入れるとホットケーキがふわふわになる一番手軽な物…
それはレモン汁です。
ホットケーキをいつもの分量で作る時、小さじ1杯入れるだけ、化学の力でふわふわになります。
味は気持ちレモン風味になります。
レモン汁は生地を混ぜる時にそのまま入れるだけでいいです。
なぜレモン汁を入れるとふんわりするかというと、ベーキングパウダーと化学反応を起こすからです。
アルカリ性のベーキングパウダー(重曹)がレモンの酸に触れると二酸化炭素のガスが発生し、その泡でホットケーキが膨らむという訳です。
重曹にクエン酸水を混ぜると泡が出る原理ですね。
レモン汁を加えてもっとふんわりさせたい時は、牛乳に混ぜてカッテージチーズ風にして生地に加える方法もあります。
この場合は牛乳をレンジで30秒程ぬるく温め、そこにレモン汁を加えます。
そうすると中にモロモロした塊が出来ますので、その牛乳をそのまま生地に加えて混ぜる作り方です。
このモロモロのチーズがふんわり感を出してくれます。
マヨネーズ
マヨネーズもホットケーキに入れるとふわふわになります。
入れて作っても、味もにおいもマヨネーズ感はありません。
分量はホットケーキミックス150gで作る場合、マヨネーズは大さじ1杯半程度
牛乳は80mlにして下さい。
そして卵です。
卵、牛乳、マヨネーズを混ぜてホットケーキミックスを加え、普通に焼くだけでふんわりします。
ふわふわになる理由は、砂糖と同じようにマヨネーズの油がグルテンを作るのを邪魔するからです。
味にも影響がありませんし、一番お手軽にちょい足しできる食材です。
以上がちょい足しでホットケーキがふっくらする食材です。
他にもふわふわにする食材はヨーグルトや豆腐、変わったものだと「はんぺん」がありますが、これらは『ちょい足し』にはならないので省きました。
簡単なのが一番ですからね。
ちなみにはんぺんは入れてもちょっとしょっぱい位で練り物が入っている感じはしません。
お正月の伊達巻きにもはんぺんを使いますが、そんな感じだと思います。
最後に
一部で炭酸水を入れてホットケーキを焼くとふわふわになるという話がありますが、これは実際にやってみるとすぐに炭酸が抜けてしまうので効果はありませんでした。
至ってフツーのホットケーキになりましたね。
ホットケーキを膨らませるには、基本の混ぜすぎない、焼きすぎないを守れば十分だと思います。
ちょっとした事で膨らむようになりますから、やってみて下さいね。
■生焼けになるならこちらも