梅干しの土用干しをしている期間、夜はどうしますか?
外に干しっぱなしでいいのか、それとも室内に入れた方がいいのか?
また、梅干しは夜露に当てると良いと言いますが、出しっぱなしだと雨に降られないか心配。
他にも夜間は梅酢に戻すとも言われていますよね。
結局どうするのがいいのでしょうか?
そこで、今回は土用干しをしている時の夜の梅干しをどうしたらいいかご案内したいと思います。
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梅干しの土用干しをしている時の夜はどうする?
梅干しの土用干しは、一般的に三日三晩干すと言います。
日中は日光に当てて天日干ししますが、夜間はどうしましょう?
夜露に当てるとも言いますから、そのまま夜空の下に出しっぱなしにしておいた方がいいのでしょうか?
それとも洗濯物のように室内に取り込んだ方がいいのでしょうか?
悩みます。
そこで、一番おすすめの方法をご紹介したいと思います。
梅干しの夜間の干し方
土用干しの時、梅干しは夜間も外に出しっぱなしでも構いませんが、軒下に入れる事ようにして下さい。
軒先がないなら室内に入れてしまうのでもいいです。
とにかく梅干しを夜間は屋根の下に入れるようにして下さい。
なぜなら夜中に突然雨に降られるかもしれないからです。
梅干しが雨で濡れると面倒臭い処置をしなくてはなりませんし、ヘタするとダメになります。
最近は予想以上のゲリラ豪雨になる可能性もありますから…
不測の事態を避けるために、軒下や室内などの梅が濡れない所に入れておくようにしましょう。
軒下の場合は夜中に雷雨になっても雨が吹き込まない場所を選んで下さいね。
土用干しの一番簡単で失敗のないやり方は、朝になったら屋外に出して天日干しをして、夜は屋根の下で干すを繰り返す事です。
梅干しの土用干しで夜露に当てるとは?
梅干しは土用干しの時に夜露に当てると言います。
しかし、先程「雨や夜露で直接梅が濡れない所にいれておく」とご案内しました。
夜露に当てるのは梅を柔らかくする効果があると言われています。
なので梅を濡らさないとダメなんじゃ…と思いますよね。
では実際どうするのがいいのか?
夜露に当てるとはどういった意味なのか?
ちょっとその辺のご説明をしたいと思います。
梅干しを夜露に当てるという理由
この『夜露に当てる』意味を科学的に考えると、夜間の湿度を使って梅を柔らかくする事が目的となります。
夜は昼間に比べて湿度が高くなります。
そして暑い日差しがありませんので、水分が蒸発しにくい状態です。
気温も下がります。
梅干しを夜露に当てるというのは、気温が下がったところで湿気を多く含んだ屋外の空気に触れさせ、空気中の水分を梅干しに含ませてしっとり柔らかくする事が目的です。
ですので直接梅干しに水滴が付くように夜露に当てる方法を取らなくてもいいのです。
夜の外の空気に触れさせておけば大丈夫です。
また、梅を柔らかくするには、乾燥によって細胞が壊れる事も関係してきます。
日中に日光に当てておくと梅が乾いてきますよね。
乾燥する事で梅の細胞は壊れます。
壊れた細胞が湿気によってふやけ、また乾燥して細胞が壊れてふやけ…を繰り返す事で梅干しは柔らかくなります。
これは切り干し大根を想像して頂ければわかりやすいかと思います。
ちなみに梅干しを夜間軒下で外気に触れさせておいても室内に入れてしまってもあまり食感は変わらないと筆者は感じました。
梅干しの土用干しで夜は梅酢に戻すというのは?
梅干しを干す時、夜間は夜露に当てる以外に梅酢に戻すやり方もあります。
作り方、干し方を調べれば調べるほど色々な情報が出てきて混乱しますよね。
この『夜は梅酢に戻す』なのですが、この効果についてもご説明しますね。
土用干しの夜に梅干しを梅酢に戻す意味は?
日中は天日干しして夜間は梅酢に戻すのは、これも一番の目的は梅干しを柔らかくする事です。
要するに夜露に当てて水分を補う代わりに梅酢の水分を使おうという事です。
もちろん直接梅干しを液体につけますので多くの水分が補えます。
水分を使って梅干しを柔らかくする為であって、夜間に梅酢に戻したからといって旨味が増すなど味が変わる訳ではありませんよ。
そしてもう一つ、これは筆者の主観なのですが、完成後の梅干しの塩分を少し低く抑える効果もあると思われます。
干した事で梅干し自体の塩分は、土用干しを始めた時より濃くなっています。
これを梅酢に戻すと浸透圧の関係で梅酢の塩分濃度が多少高くなります。
浸透圧の関係とは、梅干しと梅酢の塩分の濃さを同じにしようとする働きの事です。
同じ濃さになろうとしますので、梅干しの塩分が梅酢に出て行き、梅干し自体の塩分濃度が下がります。
これを再び干せば、梅酢に戻さないものより多少塩分が少なくなるはずです。
まあ、なんだかんだ言って夜間梅干しを梅酢に戻す一番の理由は柔らかくする為です。
干し方は色々、正解はない!
梅干しの土用干し、夜どうするかについては色々なやり方があります。
これは各家庭で試行錯誤しながら作ってきて、我が家にはこのやり方がベストというのがあるからです。
どれが正解とは言えません。
ご自宅にベテランの梅マイスターがいるなら、その指示に従って作るのが一番です。
梅マイスターがいなくて慣れていないのなら夜間は屋根の下に引っ込めておくのが安心です。
とにかく雨に濡らさないように気を付けましょう!
いい塩梅に梅が乾いたら完成です。
もう少しです、頑張りましょう!
その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。