梅干しを土用干ししている時に雨に降られたらどうしたらいいのでしょうか?
湿気が多くなりますからカビが生えないか心配になります。
また、雨に打たれた梅干しはダメになると言われますが、少しでも濡れると梅干しは全滅してしまうのでしょうか?
そうなると悔しいですよね。
そこで今回は梅干しの雨の日の干し方と雨があたった梅干しを救済する方法をご紹介します。
その他、夜間や曇ってしまった時の干し方についてはこちら
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梅干しの土用干し中に雨になってしまったら?
梅干し作りの最終段階、土用干し。
塩漬けしてから約1ヵ月後、梅を干す作業です。
梅を日光に当てて天日干しにするので屋外に干す事が多いですよね。
でも、天気が変わって雨になる事もあります。
雨が降る前に梅干しを屋根の下に避難させたりもしますが、やはり湿気が気になります。
特に暑い時期に雨が降ると、とにかく湿度が高くなるので不快ですよね。
カビも生えやすくなりますし…
一時の夕立なら問題ありませんが、1日中雨だったり雨の日が続くと、このまま梅をザルに干した状態で良いのか心配になってきます。
そこで、まずは大事に育てている梅干しを雨の日はどうすべきか確認していこうと思います。
梅干しの雨の日の干し方
雨が1日で止むならザルに干したまま梅干しを家の中や雨の当たらない軒下に避難させておけば大丈夫です。
そして天気が良くなったら再び外に出して太陽の光に当てて下さい。
この時干す期間は梅酢から出した後の三日三晩と考えずに、ちょうどいい干し加減になるまで干しましょう。
3日では足りないようなら様子を見て1日、2日干すのを延長して調整して下さいね。
梅干しを避難させている間、梅のザルを置いておく場所は出来るだけ風通しが良い場所にして下さい。
気温が高く雨が降って湿度も高いですので、出来るだけ湿気の少なくて風通しがいい場所に置いてカビの繁殖を防ぎたいのです。
あと、風に当てると乾きやすくなりますので、扇風機で梅干しに風を送るのもおすすめです。
雨の日でも梅干しを塩分18%位で漬けたならあまりカビの心配はありませんが、それ以下の塩分で漬けたなら要注意です。
もし2日以上雨が続くようなら、梅干し達は一旦梅酢に戻してしまいましょう。
長雨の中では乾きにくいですし、塩分濃度が低い場合は出しっぱなしにしておくとカビが発生するかもしれません。
雨の日が続くようなら計画を立て直して出直しましょう。
梅干しが土用干し中に雨に濡れた時の対処法
梅干しを土用干しにしている時に雨に降られて濡れると、よく言われるようにカビが生えやすくなります。
これは余計な水分と雑菌が付き、雨水によって塩分も流されてしまうからです。
こういった理由から極力梅干しを雨に濡らさないようにしたいのです。
でも、注意していても急に雨に降られる事もありますよね。
梅を外に出したままちょっと外出しているうちに急に雷雨になる事もあります。
実際そうなると雨に気付いた時点から梅の事しか考えられなくなります。
土用干し中の梅干し、これは濡れると完全にダメになってしまうのでしょうか?
全滅なのでしょうか?
泣きそうになります。
でも、安心して下さい。
雨に濡れた梅はカビていなければ助けられます。
希望を持ってそのやり方を確認しましょう。
梅干しが少し雨にあたった場合
梅干しが土用干ししている時に雨に濡れた場合、カビさせてダメにしない為の対策法があります。
この梅の救済策は雨に濡れた具合によって変わります。
いずれの場合も、とにかく早く対処する事が重要になります。
まずは少しだけ濡れた場合。
この場合は簡単です。
雨粒でポツポツと少し濡れた位なら、まずキッチンペーパーなどで梅とザルの水滴をふき取りましょう。
そしてそのまま自然乾燥させてしまえば問題ありません。
心配ならアルコール度数35%以上の焼酎を霧吹きで吹きかけて殺菌しておくといいですよ。
問題は梅干しがびっしょり濡れてしまった時です。
この場合はほったらかして自然乾燥しようとすると梅が乾くまでに時間がかかります。
湿度の高い季節ですから、乾くまで待っているだけだとカビ菌が元気に繁殖を始めます。
なので梅を救済するためにはひと手間かけなくてはいけません。
梅干しが雨でびっしょり濡れた時の対処法 基本編
やり方はこうです。
①まず、梅干しの水分を1個ずつキッチンペーパーや清潔なふきんで吸い取ります。
②ザルもよく拭いて乾燥させます。ホワイトリカーをスプレーして消毒しておくと尚良し。
③ボウルにアルコール度数35%以上の焼酎(ホワイトリカー)を用意します。
④面倒ですが梅を1個ずつ焼酎にくぐらせるようにして洗います。
⑤また面倒ですが焼酎で洗った梅を1個ずつキッチンペーパーなどで拭きます。
⑥再びザルに並べて土用干しを再開します。
梅を洗っている時に焼酎が濁ってきたら、途中で新しい焼酎に変えて下さいね。
この作業ですが、梅干しが雨に濡れた事に気付いたら出来るだけ早く行いましょう。
「明日やればいいや」と放置してしまうとカビ菌が…
とにかく雨で濡れた状態が長引くのはよくありません。
もし、これらの全ての手順をその日の内に行うのが時間的に難しい場合や、長時間梅干しが雨に打たれていた場合は次の方法で対処して下さい。
梅干しが雨に濡れた時の対処法 一晩つけ置き消毒偏
これはひとまず先程の手順の②まで行います。
その次③以降の手順ですが、これを「ホワイトリカーで洗って拭く」ではなく、
『梅干しをホワイトリカーに一晩つける』に変えます。
そして一晩経ったら梅を取り出して梅に付いたホワイトリカーを拭き、梅酢に戻します。
梅酢に漬けたまま一晩置いたら、再び天日干ししましょう。
梅酢は雨水が入った物はダメですよ。
雨水が入ってしまったら市販の梅酢で大丈夫です。
梅酢には1日漬ければいいのですが、天気がずっと悪いようなら梅酢に漬けたまま晴れる日を待ちます。
そして再び晴れが続きそうな日を見計らって土用干しして下さい。
ちなみになぜ梅酢に戻すのかというと、長時間雨水に打たれた場合、雨水で梅の塩分が流れ出してしまう事があるからです。
さらに梅を焼酎に漬けている間は塩抜きしているのと同じ状態になります。
梅酢に漬けるのは対処している間に失われた塩分を補うため。
そして梅酢に漬けていれば天気が回復するタイミングを待つ事も出来るからです。
濡れた程度がどの程度であれ、梅が濡れた状態で放っておくのは
ダメ、絶対!
最後に
とにかく梅干しを土用干ししている時に濡らすのは出来るだけ避けて下さい。
濡れる事で菌が繁殖してカビが生える原因となります。
ですので天気が怪しげになってきたら濡れない所に避難させておいたり、雨に濡れてしまった場合は早く水分を拭き取って焼酎で対処して下さいね。
あと一歩で梅干しは完成します。
最後まで注意して仕上げて下さいね。
その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。