梅干しは青梅で作れるか?柔らかくする作り方と梅の実の使い道についてご案内

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

梅干しは熟した梅で作ると言いますが、青梅で作る事は出来るのでしょうか?
柔らかくふっくらとした梅干しになるのか心配です。

熟した梅と同じ作り方でいいのでしょうか?
もし梅干しが難しいなら、この青梅をどう活用したらいいのでしょうか?

今回は梅干し用に用意した青梅の使い方についてご案内しようと思います。

その他の梅しごとについてはこちら⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ

スポンサーリンク

梅干しは青梅で作れるのか?

梅干しを漬けるには完熟状態の黄色い梅の実を使います。

ところが梅干しを漬けようとして用意した梅が青梅だった…

そんな事もあります。
筆者も生の梅と言えば青梅と思い込んでいて、梅干しも青梅で漬けると思っていましたから…

この場合は青梅を前にしてどうしたらいいかわからなくなります。

このまま梅の実が青い状態で梅干しを漬けても作れるのでしょうか?
やっぱり無理なのでしょうか?
どうなるのか調べてみました。

青梅で作った梅干しは固い

梅干しは青梅でも作れる事は作れます。

ただ、梅が青い状態で梅干しにすると固めの梅干しになります。

なぜ固くなるのかというと、やっぱり元が固いから。

梅が黄色く完熟状態になると実が柔らかくなっていますよね。
これは梅が発生させているエチレンガスによって果肉の細胞を固くつなぎ留めているペクチンという細胞壁を更生する物質が分解されて糖に変わるからです。

青梅の状態はこのペクチンが分解されていませんので、この固い実の状態で梅干しにすると細胞同士がガッチリ結びついているために固くなってしまうのです。

熟した梅の実は良い感じに細胞壁が壊れて柔らかくなっています。
ですのでふっくらした柔らかい梅干しを作るなら、青梅ではなく熟した梅を使う事をおすすめします。

青梅の梅干しを柔らかくする作り方

青梅を用意して梅干しを作る気満々でいたのに、青梅だとおいしい梅干しが作れないとなるとガッカリしてしまいますよね。

気持ちの持って行き場がないというか…

でも、その青梅は無駄にはなりません。
ちゃんと柔らかい梅干しになります。

なぜなら青梅での梅干しの作り方にちょっとひと手間加えればいいのですから。

ここでその方法もご紹介します。

青梅で梅干しを柔らかく作るには

青梅で柔らかい梅干しを作るには、梅の実を追熟させればいいのです。

梅は桃やメロンのように収穫された後でも熟す事ができます。
梅を追熟させてから梅干しにすれば問題解決という訳です。

青梅を追熟させる方法

青梅を追熟させるには、平らなザルの上に梅の実を並べて、新聞紙を1枚かけて直射日光が当たらない風通しが良い場所に置いておきましょう。

ザルは梅干しを作るなら天日干し用のザルがあると思いますので、それに梅を転がしておけばいいです。

そうして2~5日様子を見ながら置いておきます。
カビが生えたり熟しすぎて腐ったりしないようにしないように毎日様子を見て下さいね。

実が黄色くなって果実のいい香りがして来たら追熟完了。

早速梅干しにしていきましょう。

ここで追熟させる時の注意点もご紹介します。

まず、梅の実を1個ずつチェックして、傷んでいる物はこの段階で取り除いておく事です。
そしてもし追熟中にカビが生えた物を発見したら、すぐに取り除いて他の実にカビが感染しないようにしましょう。

あと、ビニール袋に入れたまま放置して追熟させる方法もありますが、筆者はあまりおすすめしません。
というのはビニール袋に入れた状態だと水分がこもり内側が結露してカビたり傷んだりしやすいからです。

どういう方法で追熟させるかはご自由ですが、放置しすぎて腐らせないように注意して下さいね。

スポンサーリンク

青梅の使い道いろいろ

梅干しを漬けたいけど、青梅を追熟させている時間がない…
追熟が完了したタイミングで梅干しが作れるかわからない…

そういう事もあるかと思います。
困りますね。

そういう場合は強引に梅干しにするのもアリですが、気持ちを切り替えて青梅で作れる物に活用するのはいかがでしょうか?

青い梅の実の利用法についてご紹介しますね。

青梅を活用する方法① カリカリ梅

梅干しを上手く作るには追熟させてから漬け込む方がおいしいです。

でも、どうしても追熟せずに梅を漬物にしたいなら、カリカリ梅を作る事をオススメします。

カリカリ梅はカリカリの固い食感が命ですので、青梅でないと作れません。

どうしてもすぐに漬物を作りたいのなら、固くなる覚悟で梅干しを漬けるよりもカリカリ梅の方がいいと思います。

青梅を活用する方法② 梅酒、梅シロップ

青梅は梅自体を食べるものより梅のエキスを抽出するものに向いています。

それはどういう物かというと、梅酒や梅シロップです。

これらは砂糖やアルコールで漬け込む事でエキスを染み出させて作るものです。

青梅は主にこういった梅のエキスを取る物を作る時に使います。

逆に熟して黄色くなった梅で梅シロップや梅酒を作ると濃厚な風味になりますが、実が崩れてシロップが濁ってしまうのでおすすめできません。

特にアルコールの入っていない梅シロップの場合、熟した実を使うとカビが発生しやすくなったりします。

青梅と黄色い熟した梅はそれぞれに合った用途があります。
今青梅が手元にあるなら梅シロップなどを作り、完熟梅が出回るようになったらそれを買って梅干しにすると色々楽しめて良いかと思います。

最後に

梅干し作りに青梅は正直に言って向いていません。
ベストなのは木の上で熟した梅を使う事ですが、青梅を用意してしまった場合は追熟させて作りましょう。

熟した梅は実を食べる用、青梅はエキスを取る用と使い分けていろいろ梅食品を作ってみるのもいいですね。
梅の実を上手く活用してみてくださいね。

その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。

⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

error: Content is protected !!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。