キャベツの葉っぱの黒い点や黒いシミ、茎に黒い筋がある場合は食べられる?
野菜・くだもの
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キャベツの葉っぱの先などに黒い小さな点々があったり、黒いシミのようなものや茎に黒い筋が入っていたりする事ってありませんか?
大抵キャベツの内側の葉にある事が多く、買う時にはわからない事がほとんどです。
このように黒いポツポツした斑点があったりすると、食べても大丈夫なのか心配になりますよね。
そこでこういったキャベツにできる黒い物の正体が何か、食べても平気なのかリサーチしたものをご紹介しますね。
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キャベツの葉っぱの黒い点々は何?
キャベツの葉の先にポツポツと黒い点々がある事があります。
これが少しならいいですが、びっしり黒い斑点があったりしますね。
「まぁ素敵な黒いふちどり…」などと当然思える訳もなく、ただただこれは平気なのかと不安になります。
見た目がタイルの目地に発生する黒カビに似ていますから、まさかカビではなかろうかとも思いますよね。
このようなキャベツの葉っぱの先にある黒い点々の正体は何か調べてみました。
キャベツの葉先にある黒い斑点の正体
これは現在筆者の家にあるキャベツの一部。参考までに。
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きれいなキャベツですので、目立って黒くなっている部分はありません。
ですが、よーく見ると赤く丸で囲った所にわずかに黒い点があります。
ひどいとこういった黒い点々が一目でわかる位たくさんついていますよね。
そうなると気持ち悪いです。
まず、こういったキャベツの葉っぱの真っ黒で小さな点々、これはカビではありません。
ご安心下さい。
では何なのかというと、「内部黒変症状」というキャベツの生理現象によるものです。
具体的に何かというと、いわゆる冷凍焼けです。
この黒い点々、多くは春先に出回るキャベツに付きます。
春先のキャベツ畑の夜はとても寒いです。
夜間、畑のキャベツの内側の水分が寒さで凍り、葉っぱに氷が付きます。
そして朝になって太陽が昇り暖かくなると急激に気温の変化が起こります。
そうすると急な温度差で氷が付いていた部分の細胞が傷つき、黒く変色してしまうのです。
春は1日の寒暖の差が大きくなりますから黒い点々ができやすいのです。
もちろんこの現象は葉っぱの先以外でも起こります。
葉っぱの真ん中あたりに黒い点々があっても同じように氷によって変色した部分です。
このように黒い斑点が出ている部分も害はありませんので食べられます。
ですが味は悪いです。
そして見た目も気持ち悪いですし…その部分はちぎって捨てて使いましょう。
キャベツに黒いシミがある場合は食べられる?
黒い点々以外に黒い大きなシミのようになっていたりする事もありますよね。
これもやはり内側の葉っぱに突然現れたりします。
いきなり内側に大きな変色部分があると虫がいるんじゃないかと思ってドキドキしますよね。
このようにキャベツに黒いシミができている場合も、大体が水分が凍った事によるものです。
ただ点々と違うのが、そこから腐る可能性があるという事です。
その名も「キャベツ腐敗病」。
実は大きく黒いシミになっている所は、元々は茶色い斑点でした。
そこの傷ついた部分から細菌が入り、たくさんの点々がつながって大きなシミになり、色も黒くなって最後にはその部分が腐っていきます。
黒くなっていても腐ったニオイはしません。
ちなみにJAあいちさんによると細菌に感染してはいますが、それはカビではないそうです。
そして基本的にそこより内側に被害が広がる事があまりないという事です。
このように黒くシミになっている場合も、その部分を取り除いてしまえば食べられます。
でも、人体に害はないとはいえ細菌がいた葉っぱですから、生ではなく火を通して食べた方がいいかもしれませんね。
もし黒いシミを発見したらすぐに取り除くようにするといいですね。
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キャベツの茎に黒い筋がある場合は?
葉っぱにできる黒い点々、広がった黒いシミ、それ以外にもキャベツの葉っぱの固い茎の部分に黒い筋がある事もあります。
下手するとこの黒い筋はキャベツ一玉ほとんどの茎にあったりします。
何だか葉脈が黒くなっているように見えますから、変な物を吸い上げてないかと心配になりますよね。
でもこれもキャベツの生理障害ですので、食べても問題ありません。
このように茎の部分に黒い筋が入るのは、いわゆるキャベツのカルシウム不足によって起こる症状、その名も「黒あざ症」です。
これはキャベツの他に大根などのアブラナ科の野菜に起こりやすい症状で、上手くキャベツがカルシウムを吸収できないと葉脈が黒く変色する症状です。
ひどくなるとキャベツの中心の部分が黒く枯れたようになり、茎の中は黒い空洞になります。
これも見た目は悪いですが問題なく食べられます。
黒いシミと違って細菌の感染もありませんから生で食べても大丈夫です。
最後に
キャベツの黒い斑点やシミは大抵内側の葉っぱにあります。
外側の葉に隠れているので買う時にはわかりづらいです。
でも、やっぱり見た目と味が良くないですから、その部分は取り除いて食べる事をおすすめします。
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