手作りの梅シロップ、完成したら保存方法はどうしますか?
作ったままの状態にしておくと、梅シロップは段々と傷んできます。
せっかく作ったのですから、できるだけ長い期間おいしく飲みたいですよね。
そして保存する容器はどんなのを使いますか?
ペットボトルにも入れられると使い勝手がいいのですが可能なのでしょうか?
これから暑くなる時期にぴったりの梅ジュース。
最後までおいしく飲めるように保存する方法を確認していきましょう。
その他の梅しごとについてはこちら⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ
梅シロップの保存方法
自分で手作りした梅シロップはおいしいですよね。
添加物も入っていないですし。
でも、それ故にきちんと保存しないと傷んてしまいます。
悲しいですよね。
そうならないように保存の仕方を確認して実践しましょう!
梅シロップの保存方法(基本編)
まずは基本的な保存の仕方です。
①梅の実を取り出す。
②梅シロップの保存用の容器を殺菌消毒する。殺菌方法は後ほどご紹介します。
③保存容器を煮沸消毒した場合は完全に乾燥させる。
水気が残っているとカビや傷みの原因になります!
④梅シロップを容器の9分目位までたっぷり入れる。
⑤しっかりとフタをして密封し、冷暗所や冷蔵庫に入れて保存する。
以上、簡単ですね!
取り出した梅の実も食べられるので、せっかくですから色々と活用してみましょう。
⇒梅シロップや梅酒の梅のおいしい食べ方 活用法や保存の仕方をご紹介
梅シロップはできるだけ早めに飲み終わるようにしましょう。
でも、たくさん作ってすぐに消費できなかったり、数か月先まで取っておきたい事もありますよね。
そんな場合は長期保存。
長期保存をする場合はひと手間加えます。
梅シロップを長期保存する場合
梅シロップは段々と発酵していきます。
この発酵を止める為に梅シロップを加熱処理をすると保存性が増します。
長期保存する場合は加熱処理をした方がいいです。
ただ、加熱処理をすると風味が飛びます。
そこは承知の上で加熱しましょう。
梅シロップの加熱処理の仕方
①梅の実を取り出し、なべにシロップを移します。
②シロップを煮立たせないように注意しながら15分ほど加熱して殺菌します。
ボコボコと沸騰させないように気を付けましょう。
鍋に小さな泡がフツフツ出る状態(温度は80℃~85℃位)をキープします。
アクが出てきたら取ります。
③15分加熱したら梅シロップを冷まします。
④冷めたら殺菌消毒した保存容器の9分目位までシロップを入れて、しっかりフタを密閉させます。
加熱する時に使う鍋は、梅シロップの酸で変色しないようホーローの鍋や土鍋、ステンレス、フッ素加工のお鍋を使うといいですよ。
こちらも冷暗所や冷蔵後で保存しましょう。
梅シロップを冷凍保存するには
今まで液体の状態での保存方法をご紹介しましたが、梅シロップは冷凍保存もできます。
言うまでもなく冷凍してしまえばいいのですが、コツがありますのでご紹介します。
梅シロップの冷凍保存の仕方
これまでと同じように実を取り除いて梅のシロップだけで保存します。
保存する時の入れ物は冷凍保存可能な容器を使いましょう。
シロップが冷凍すると膨張しますので、梅シロップを容器の八分目まで入れて冷凍庫で凍らせます。
飲む時は冷凍庫から出して自然解凍させます。
解凍させたら早めに飲み切ってしまいましょう。
また、梅シロップの冷凍保存は製氷皿を使うと便利ですよ!
製氷皿にシロップを注いて凍らせます。
凍ったら製氷皿から出してジッパー付きの袋に入れて冷凍保存しておきます。
梅シロップを飲みたくなったら氷を飲みたい分だけ取り出してグラスで自然解凍させれば飲めますよ!
1杯分ずつ解凍して飲めますので便利です!
梅シロップの容器の消毒方法
梅シロップの保存には『完全に密閉できる容器』を使います。
素材はガラス製のものから飽和ポリエステル樹脂のものまであります。
大きさや素材は使い勝手やデザインなど、お好みで選びましょう。
特におしゃれな保存瓶にシロップを保存すると、自分で作ったという達成感とおしゃれ感で気分が上がりますのでオススメですよ。
容器の殺菌処理
保存するための容器はシロップを入れる前に殺菌消毒します。
冷蔵庫に入れて2、3日で飲み終わってしまう場合は殺菌しなくても大丈夫だったりしますが、数日でも加熱処理せず常温で保存するなら容器は殺菌消毒しましょう。
気温も高くなりますし、湿気も多い時期ですからした方がいいですよ。
もちろん長期保存するつもりなら容器の消毒は絶対にします。
殺菌消毒の仕方は煮沸消毒とアルコール殺菌の2種類がありますので、それぞれご紹介します。
煮沸消毒の仕方
ガラス製の保存容器は煮沸消毒できますね。
プラスチックも耐熱性になっていて煮沸消毒できるものがあります。
煮沸消毒は保存容器を確認して、熱湯に入れても大丈夫な物なのかを確認した上で行いましょう!
熱湯に入れて変形するかも…と不安がある場合は煮沸消毒はやめておきましょう。
材質や大きさで煮沸消毒ができないものは後にご紹介するアルコール殺菌をします。
【煮沸消毒のやり方】
①容器はきれいに洗っておきます。
②大きめのなべの底にきれいなふきんを敷き、容器を入れ、完全に浸かる量の水を入れて沸騰させます。
③沸騰させたまま5分煮ます。
ゴムがついていたりプラスチック製など、熱による変形の可能性があるものは早めに取り出しましょう。
④5分経ったら火を止めてトングや菜箸で取り出します。
熱湯ですのでやけどに注意!
⑤容器をさかさまにして清潔なふきんやキッチンペーパーの上で水気を切ります。
余熱で容器の中の水分も飛ぶようにして、完全に乾燥させます。
これで煮沸消毒は終了です!
耐熱性のプラスチック容器の注意点
ガラスではなく耐熱性のプラスチック容器の場合は煮沸消毒をするにはいくつか注意しなくてはならない事もあります。
耐熱性のプラスチック製の容器を消毒する場合は沸騰後にお湯に入れます。
このプラスチック製のものは耐熱温度が100℃以上であれば煮沸消毒OKですが、直接なべに接触すると変形しますので注意が必要です。
熱でゆがんで密封できなくなる事もありますのでご注意下さい。
アルコール殺菌の仕方
容器が大きかったり、素材が熱に弱く煮沸消毒できないものはアルコール殺菌をしましょう。
【アルコール殺菌のやり方】
①アルコール度数35度以上のホワイトリカーや焼酎を用意します。
②ホワイトリカーなどを保存容器に入れ、フタをして振ってまんべんなく内側を消毒したり、清潔なキッチンペーパーに焼酎をしみ込ませた物で容器をすみずみまで拭いて殺菌します。
アルコールで肌がかぶれてしまう方は清潔なビニール手袋をはめて消毒しましょうね。
梅シロップを保存できる期間は?
自家製の梅シロップを保存容器に移してから気になるのは、いつまで飲めるのか?という事ではないでしょうか。
賞味期限というか、どれくらいの期間もつ物なのかは確認しておきたいですよね。
これは保存方法によってまちまちですが、
梅シロップの糖度が50%以上でシロップを加熱処理して、容器もきちんと殺菌、完全に密閉状態をキープし続けながら保存した物は常温でも1年以上持ちます。
ただ保存状況によりますので、一般的に加熱処理して保存容器も殺菌消毒したものなら半年と考えた方が安心です。
冷凍保存用の容器に入れて冷凍したものは1年~2年もちます。
加熱処理していない物や密封保存後に一度でも開封したものは、冷蔵庫で保存していたとしてもできるだけ数日の内に飲むのが安心かと思います。
飲めるかどうかは見た目でカビや異物のような物が発生しておらず、匂いも味も問題なければ大丈夫と判断するしかありません。
数か月後でも異常がなければ全然大丈夫ですし、作ってから数日しか経っていないのに異常があれば飲まない方がいいでしょう。
最終的には自分の野生の勘が頼りです。
まとめ
自家製の梅シロップは出来上がるまでが待ち遠しいものですよね。
完成後の梅ジュースの味はひときわおいしく感じます。
保存する時に大事なのはきちんと殺菌する事です。
きちんと殺菌消毒してキッチリ密封しておきましょうね。
大事な梅シロップを上手に保存して、梅ジュースの他ソーダ割りやかき氷のシロップなど、色々活用させましょう!
その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。