梅酒を作った後、使った梅の実をそのまま捨てるのはもったいない!と思いませんか。
だけど梅の実はシワシワでカリカリに固くなっています。
どうせ食べるならおいしく食べられるようにしたいですよね。
そんな訳でこちらで梅酒で使った梅の食べ方や保存の仕方をご紹介していこうと思います。
せっかくですので残った梅の実を活用してみませんか?
その他の梅しごとについてはこちら⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ
梅酒の梅のおいしい食べ方
梅酒や梅シロップが完成した後に残った梅はエキスがシロップに出てしまっていますので、しわしわになっています。
こちらの写真のように↓カッチカチの種と皮になっていたり、中がスカスカになっていると使えませんが、果肉があるなら使えそうですよね。
実は梅酒の実なら食べられる率はかなり高いのですが、筆者の経験によると梅シロップの場合は一見果肉が残っているようでもスッカスカのカッチカチになって皮と種しか残っていない事がほとんどなので、食べられる実がありません。
梅酒の場合、果肉が残っているので梅の実をかじってみると結構おいしいです。
そのままカリカリ食べるだけでも十分な位です。
こんな風に食べられますので、梅酒を漬けた後の梅の実は捨てたらもったいない!
さらにもっと実が柔らかければおいしいはずです。
という事で、まずは梅の実を柔らかくしてみましょう。
梅酒の梅の実を甘露煮にする
シワシワで固い梅をそのまま食べるより、柔らかい実の方がおいしいし食べやすいですよね。
そんな時は失った水分を実に戻してやわらかい甘露煮にしてみてはいかがでしょうか。
梅酒に使った梅の実はアルコール分を含んていますので、お子さんがいたり車の運転をする事が多いなら加熱してアルコールを飛ばしておいた方がいいですよ。
甘露煮の作り方
■材料
- 梅の実 適量
- 砂糖 梅の実の半分の重さ
- 水 梅の実がひたひたに浸かる程度
■作り方
①煮る
ホーロー鍋やステンレス鍋、土鍋に梅を入れます。
水を梅がひたひたになる位入れて、やわらかくなるまで煮ます。
火にかけて沸騰してきたら弱火にしましょう。
火力が強いと梅の皮がはがれますので注意です。
水分が蒸発して少なくなったらまた水をヒタヒタになる程度まで加えて、
梅がやわらかくなるまでじっくり煮ていきましょう。
途中でアクが出たら取ります。
※アルミ鍋を使うと梅の酸で変色してしまいます。
②砂糖を入れる
水分を吸い込んで梅がやわらかくふくらんできたら、ここで砂糖を入れます。
砂糖を入れるタイミングがポイントです。
③火を止める
砂糖を入れてから1、2分煮て火を止めます。
④冷ます
煮汁に漬けたまま冷ますと美味しい梅の甘露煮の出来上がり!
保存は殺菌した瓶に煮汁と梅の実を一緒に入れて冷蔵庫に入れておきます。
実をそのまま食べても、ヨーグルトと一緒に食べてもゼリーに丸ごと入れてもおいしいです。
梅酒や梅シロップの梅の活用法
梅の実をそのまま食べたり甘露煮にして食べてもおいしいです。
ただ、梅酒を作る時には結構たくさんの梅の実を使っていますね。
それを1個ずつ食べて消費するには時間がかかりますし飽きてしまったりします。
そこで、梅酒の完成後に残った実の使い方のバリエーションをご紹介します。
カレーに入れる
そのまま梅をカリカリかじって食べる以外に簡単なのはカレーに入れる事です。
種を取った梅の実を2~3個カレーに入れて煮込むとコクが出ます。
また、梅の実を福神漬けやラッキョウ代わりにトッピングしても合います。
ペースト状にして活用
梅の実は梅酒やシロップから取り出したままの実でも甘露煮にした物でも構いません。
アルコールが心配なら甘露煮にしてからペーストにした方がいいですし、煮ると梅の実が柔らかくなるので種を取りやすくなりますよ。
ペーストにするには種を取ってフードプロセッサーで実をペースト状にします。
フードプロセッサーがなければ細かくみじん切りに。
ジッパー付きの袋に密封して入れて冷凍保存もできます。
これを梅ゼリーに使ったり、かき氷に梅シロップと一緒にかけたりします。
梅酒や梅ジュースに混ぜるとネクターみたいになります。
また、ドレッシングに使ったり、揚げ物や魚、鶏肉、豚肉料理に合うソースにもなりますよ。
梅ソースの作り方
■目安の材料
- ペーストにした梅の実 3個分(大さじ3杯半くらい)
- 水 大さじ4杯
- オリーブオイル 大さじ4杯
- 酢 大さじ2杯
- 塩 味を見ながら小さじ1杯位
これらをよく混ぜれば完成!
梅の実をカレーに入れたりペースト状にするには種を取らなくてはいけません。
包丁で1個ずつ実を削ぎ落して…面倒ですよね。
そんな時に種取り器があると便利ですので、たくさん梅の実がある場合はあるといいかもしれません。
コツをつかむと楽に種が取れます。
梅ジャム
梅の実を食べてみて味が抜けて美味しくなければ思い切って捨てるという手段もあります。
でも、捨てるのはもったいない…そう思ったら梅ジャムにするのはいかがですか?
ただ、ジャムにする時は通常は鍋で煮詰める前に種を取らなくてはなりませんが、これが結構めんどくさい…
そんな場合、こんな作り方はいかがでしょうか。
■材料
- 梅酒を作った後の梅 500g
- 水 100ml
- グラニュー糖 20g
■作り方
①水と梅の実をなべに入れて中火にかける
②沸騰したら弱火にして砂糖を入れて混ぜる
③実がやわらかくなってきたら木べらなどで実をつついて煮崩していく
④約20分とろみがつくまで煮詰める
⑤種を取って保存用の瓶に詰めて完成!
種を最初に包丁などで取ってから煮るのではなく、種ごと煮て実が煮崩れてから種を取り出す作戦です。
これだとちょっと手間が省けますよ。
ちなみにジャムの保存期間は冷蔵庫で約2週間です。
ジャムはパンに塗る以外にもヨーグルトに入れたり
豚の角煮やチャーシューの味付け、さんま、鰯の煮付けに活用できます。
例えばこんなレシピとか
⇒お父さんも作れる鶏肉の梅ジャム照り焼き
こんなのもできます。
⇒梅ジャム×魚!夏バテ解消☆鰯蒲焼き♪
おやつやデザートに
■梅パウンドケーキ
パウンドケーキを作る時にドライフルーツの代わりに粗く刻んだ梅の実を入れます。
香りが出て美味しいですよ。
■梅ゼリー
梅のシロップでゼリーを作って、甘露煮にした梅の実を型に一粒入れます。
またはゼリー液にペースト状にした梅の実を混ぜて固めます。
これからの季節にピッタリのデザートになります。
作った梅酒でゼリーを作ってもいいのですが、やっぱりアルコールがありますので、別途作った梅シロップを使うか市販の梅ジュースを使ってゼリーを作るといいです。
梅酒の梅の保存の仕方
梅酒を作る時にはたくさんの梅の実を使いますね。
梅酒の完成後にこれらの梅の実をすぐに消費するのは難しいです。
保存方法や期間についても確認しておきましょう。
梅酒の梅はずっと梅酒に入れっぱなしで保存する事ができます。
1年~2年と梅酒を飲み切るまでは普通に保存できるのが一般的です。
ただしこれは梅の実が保存瓶の底に沈んている時です。
浮いている実は空気に触れている部分からカビが発生しますので、取り出して下さいね!
では、後で梅ジャムでも作ろうと思って梅酒から取り出しておいた実はどう保存するのか?
取り出した梅の実は、乾燥させた清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存した方が安全です。
筆者の家の場合、冷蔵庫で約2か月は問題なく保存できていましたよ。
ちなみに甘露煮にした場合は約半年保存できました。
もちろん冷凍する事もできますが、その場合は甘露煮にしたりフードプロセッサーでペースト状にしてからの方が使い勝手がいいですよ。
冷凍した場合の保存期間は約1年です。
最後に
梅酒の梅の実もそのまま食べたり料理などに再利用したりと使い道はあります。
エキスは梅酒に奪われていますが、実もいい働きをしてくれます。
いずれにしろ果肉が残っていないとおいしくないし使えません。
何か作る前に一個食べてみて使えるか確認して下さい。
ただ捨てるのはもったいないですので、梅の実も上手く活用してみましょう!
その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。