最終更新: 2026年03月
「レタスを切ったら、切り口から白いトロッとした液が出てきた!
これって何?そのまま食べても大丈夫?」
そんな疑問を持ったことがある方は多いと思います。
結論から言うと、白い液の正体は「乳液」という植物の分泌物で、食べても体に害はありません。
ただし苦味が強いため、気になる場合は水で洗い流してから使うのがおすすめです。
この記事では、白い液が出る理由・成分・苦味への対処法を順番に解説します。
レタスの白い液の正体は「乳液」
レタスの白い液は、植物が自分を守るために分泌する「乳液」という体液です。
食べても問題ない成分で、芯や根元に近い部分から特によく出てきます。
なぜ白い液が出るの?
レタスの体内には「乳管」と呼ばれる専用の管があります。
乳管は水や栄養を運ぶ師管・導管とは別の管で、師管のすぐ近くに位置しています。
葉や茎をちぎったり切ったりすると、この乳管が傷ついて乳液が染み出てくるのです。
乳液が出る目的は、レタス自身を守るためです。
傷口に乳液が染み出ることで、傷口を乾燥させたり成分の変化によって細菌の侵入を防ぐ働きをします。
ちょうど私たちが傷を負ったときに血が固まってかさぶたを作るのに似たしくみですね。
また、乳液は空気に触れるとポリフェノールや酸化酵素の働きによって茶色く変色します。
カットしたレタスの切り口が時間とともに茶色くなるのも、乳液が酸化するためです。
白い液が出ているレタスは新鮮な証拠!
レタスを収穫するときに根元を切ると、芯の部分から乳液がたくさん出てきます。
芯が白くみずみずしく、白い液が出ているレタスは新鮮さの目安になります。
スーパーでレタスを選ぶときは、芯の断面の状態を確認してみてくださいね。
乳液の成分と白く見える理由
なぜ乳液は白く見えるのでしょうか。
植物の液はほぼ透明なのに、レタスの乳液が白くにごっているのが不思議ですよね。
白く見える成分
乳液に含まれる主な成分は、たんぱく質・糖質・脂質・ロウ成分・ポリフェノールなどです。
これらの成分がとても細かい粒子となって液体の中に混ざり合っているため、光が散乱して白く見えます。
牛乳が白く見えるしくみと同じ原理ですよ。
苦味の原因:ラクチュシンとラクチュコピクリン
乳液にはポリフェノールの一種であるラクチュシンとラクチュコピクリンが含まれています。
これらがレタスの苦味の原因となる成分です。
特にラクチュコピクリンには鎮静作用があり、安眠効果があるとも知られています。
紀元1世紀のローマのネロ帝時代には、植物学者によってその効果が認められていたほどです。
ただし、現代のレタスで安眠効果を実感するには大玉1/4個以上を食べる必要があるとされており、日常的なサラダで効果を期待するのは難しいようです。
ラクチュコピクリンの鎮静・催眠効果については国際学術誌の研究論文でも報告されています。
古代のレタスはもっと苦かった
現在私たちが食べているレタスと古代ローマ時代のレタスはまったくの別物です。
昔のレタスはもっと苦みが強く、ラクチュコピクリンの含有量も多かったと考えられています。
長い年月をかけた品種改良の結果、現代のレタスは食べやすくなっているんですね。
レタスの品種改良や苦味成分に関する研究は農林水産省の農業研究課題データベースでも確認できます。
白い液は食べても大丈夫?苦味への対処法
乳液はレタス自身が自衛のために持つ成分であり、体に害があるものではありません。
白い液がついていても食べても大丈夫です。
まずは水で洗い流す
乳液はとても苦いため、白い液が染み出たままだとサラダ全体が苦くなってしまいます。
白い液がついているときは、水でよく洗い流してから使いましょう。
洗い流してしまえば苦味はほとんど感じなくなりますよ。
なお、洗い流すとラクチュコピクリンも流れてしまうため、安眠効果を期待している場合は注意が必要です。
それでも苦味が気になるときは
洗い流してもまだ苦味が残ると感じる場合は、次の方法が効果的です。
- 切ったレタスをしばらく冷水にさらす
- 炒め物・スープなど加熱調理して食べる
詳しい苦味の取り方は、レタスが苦い原因と苦味の取り方でご紹介しています。
ちなみに私も、苦味が気になってカットしたレタスを5分ほど冷水にさらしてみたことがあります。
苦味がずいぶん和らいだうえに、葉がシャキッとして食感まで良くなりました。
サラダにするときは、水にさらすひと手間をぜひ試してみてくださいね!
よくある質問
レタスの白い液は何ですか?
「乳液」と呼ばれる植物の分泌物です。
乳管という専用の管に入っており、レタスが傷ついたときに細菌の侵入を防ぐために染み出します。
白い液がついたレタスは食べても大丈夫ですか?
食べても体に害はありません。
ただし苦味が強いため、水で洗い流してから使うと食べやすくなりますよ。
なぜ白い液が茶色くなるのですか?
乳液に含まれるポリフェノールが空気に触れると、酸化酵素の働きで酸化し茶色く変色します。
カットしたレタスの切り口が時間とともに変色するのも同じ理由です。
白い液が出ているレタスは新鮮ですか?
はい、新鮮さの目安になります。
芯が白くみずみずしく、切り口から乳液が出ているレタスは採れたてに近い新鮮な状態です。
スーパーでレタスを選ぶときの参考にしてみてください。
レタス以外でも白い液が出る植物はありますか?
あります。身近なところではタンポポも切り口から白い液が出ます。
植物によって成分は異なりますが、多くは自分を守るために乳液を分泌しています。
中には毒性のある白い液を持つ植物もあるため、野草を口にするときは注意してくださいね。
最後に
レタスの切り口から出る白い液の正体は、植物が自分を守るための「乳液」です。
食べても害はありませんが、苦味が強いので水でよく洗い流してから使いましょう。
苦味が気になる場合は冷水にさらすか加熱調理するのがおすすめです。
次にスーパーでレタスを選ぶときは、芯の断面をチェックして新鮮なものを選んでみてくださいね!
