栗ご飯や炊き込みご飯を作った時、ごはんが固い事はありませんか?
ただ固いだけでなく、パサパサしていたり、お米の芯が残っていたり…
中途半端にお米に火が通って、全く炊けない事もあります。
水の分量もきちんと計って、炊飯器が壊れた訳でもないのになぜ上手く炊けないのでしょうか?
今回は炊き込みご飯や栗ご飯のお米が上手く炊けない原因について確認していこうと思います。
炊き込みご飯や栗ご飯のご飯が固い原因
栗ご飯や炊き込みご飯を炊いてみたら、ご飯が固くてパサパサしている…
お米の芯が残っている事があったりもします。
ご飯が固すぎてしゃもじが入らない事もありますね。
水の量は分量通りだったのに何故固くなってしまったのか…!
まずは栗ご飯や炊き込みご飯のお米が固くなってしまった原因は何だったのか確認していきたいと思います。
炊き込みご飯のお米が固い原因
お米を洗ってからすぐに水と調味料と栗を入れて、炊飯器のスイッチをON。
それで栗ご飯は炊けます。
しかし、時として炊く前にお米に水を吸わせなかった事が原因で、ご飯が固くパサパサになってしまう事があります。
お米に水を吸わせるのは、加熱した時にでんぷんをα(アルファ)化、つまり糊のように粘り気がある状態にしやすくする為。
水を吸わせないと表面だけがα化して、お米の中まで火が通らない事があります。
それで固いご飯になります。
栗ご飯や炊き込みご飯にする時は、具や調味料が入る関係もあるので、お米が水を吸って真っ白になるまで30分~1時間水を吸わせてから炊くようにするといいですよ。
気温の低い冬場は2時間位水につけて下さいね。
急ぎの場合は40℃~50℃のお湯に15分位つければいいです。
熱湯は絶対に使わないで下さいね。
炊き込みご飯や栗ご飯のお米に芯が残る原因は?
ご飯が固くなって芯が残ってしまうのは、お米に水を吸わせなかった事だけが原因ではありません。
実は、塩やみりんなどの調味料を入れるタイミングによってもお米が固くなってしまいます。
科学の話になりますが、調味料を早い段階で入れてしまうとお米を炊く水の浸透圧が高くなり、水がお米の中まで染みこみにくくなってしまうのです。
それで中まで水を吸収できなかったので、固くて芯が残ったご飯になります。
お米をおいしく炊くには、まずはしっかり水を吸収させる事。
その後で味付けの調味料投入。
調味料は出来るだけ炊く直前に入れるようにすると、上手くいきますよ。
炊飯器のタイマー機能を使う時こそ、お米に水を十分吸わせてから調味料と栗をセットして下さいね。
炊き込みご飯がびしゃびしゃになって炊けないのはなぜ?
栗ご飯、炊き込みご飯を作る時、お米に水を吸わせて調味料を炊く直前に入れたにも関わらず、お米に芯が残る事があります。
しかも下の方はべちょべちょになる事が。
ごはんがこうなってしまうと食べられないですよね。
無理やり食べても苦痛にしかなりません。
こうなってしまうのは、炊飯器の容量以上にお米を具を入れてしまっている事が原因です。
例えば家庭で一般的な5合炊きの炊飯器。
これで5合のお米と栗を入れて炊こうとすると、パワー不足で炊けません。
炊ける上限の米5合に栗を追加されては炊飯器の熱量や水流の力が足りず、火が通らないのです。
5合炊きの炊飯器なら3合分の栗ご飯を作るようにした方がいいです。
炊飯器の上限のお米の量より少ない量を作るようにして下さい。
ちなみにこの現象は小さい3合炊きの炊飯器の方がよく起こります。
筆者の実体験なのですが、かつて3合炊きの炊飯器で『クックドゥ アジアン鶏飯』を作ろうとした時の事…
これ、米2合で作るのですが、お米に水を吸わせて鶏肉を小さく切って乗せて炊いたにも関わらず、お米の表面はドロドロ、中は芯が残った上に、お釜の下の方はびちゃびちゃという状態になりました。
この時、3合炊きの小さい炊飯器では炊き込みご飯系は難しいと思い知りました。
しかも失敗したことを忘れていて、半年後位に再び『アジアン鶏飯』を作ってまた失敗しているという…
3合炊きの炊飯器で栗ご飯を作る時は、お米1合か1合半が限界だと思います。
2合のお米で作ろうとすると、筆者のアジアン鶏飯みたいになりますよ!
最後に
炊き込みご飯のお米が上手く炊けない原因は、主にお米に水を吸わせていない事と炊飯器の容量オーバーが原因です。
お米に水を吸わせるのは時間もかかるのでつい省略してしまいますが、炊き込みご飯や栗ご飯などの時は失敗するリスクが高くなります。
しっかりお米に水を吸わせてから調味料や具を入れて下さいね。
そして一番最悪な固く芯が残った上にびちゃびちゃになるケース…
この状態になったご飯を救済する方法もある事はあるようです。
もう一度炊飯したりレンジでチンする事で食べられるようになるらしいです。
が!
実はこれらの復活作戦は、筆者がクックドゥアジアン鶏飯で失敗した時に実践して、見事に救済に失敗しております。
経験から言わせて頂きますと、多少おじやのように柔らかくはなりますが、どうやっても食べられるような代物にはなりませんでした。
筆者は鶏肉を残し、ご飯は泣く泣く捨てました。
以上です。