おでんの大根に中まで味がしみない事がありますよね。
味をしみこませる為に煮る時間を長くすると煮崩れてしまいそうです。
一体何分くらい煮ればいいのでしょうか?
そこで、おでんの大根をおいしく食べる為に味をしみこませるコツをご紹介していこうと思います。
さっそく見ていきましょう!
おでんの大根を煮る時間は何分?
おでんの具の中で一番大根が火が通るのに時間がかかります。
味のしみた大根はおいしいですので、じっくり煮込んだ方がよさそうですよね。
まずはおでんに大根を入れてからどれくらい煮たらいいか確認しましょう。
おでんの大根は何分煮る?
おでんに大根を入れて鍋を火にかけてから煮る時間は大体30分~40分です。
30分も煮れば火も通りますし、味も付きますので食べられます。
これは普通の鍋で煮る時間なのですが、圧力鍋で作る方もいらっしゃいますよね。
圧力鍋の場合は、加熱して圧力がかかってから10分です。
この後しっかり大根に味がしみこませるにはもうすこし時間をかけた方がいいですので、その方法をご紹介していきますね。
おでんの大根に味をしみこませるには?
30分程煮込んだおでんの大根、それだけでも食べられるのですが味がしみない事もあります。
もっと中までダシがしみた大根が食べたい!と思いますよね。
そこで、味がしみしみの大根にするコツをご紹介していきますね。
大根を下茹でしておく
まず、おいしい大根にするためには下茹でしておく事をおすすめします。
下茹でしておいた大根の方が、生の状態から煮た大根より味のしみ込み方が全然いいです。
生の状態からだと味がしみにくいだけでなく、大根に苦味があったり、大根の臭みがおでんのダシ全体に出てしまいます。
是非とも下茹ではしておきましょう。
煮込んでから冷ます
下茹でした大根をおでんのダシに入れて30分ほど煮込んだら、放置します。
煮物は煮ている時ではなく冷めていく時に味が具材にしみ込みます。
温度が50℃~70℃の間が一番味の染みる状態です。
ですので、煮込んだら一度冷ましましょう。
大根によーくダシの味を付けたいのであれば、一度煮込んで冷ました後、もう一回煮立たせてから冷ますといいですよ。
下茹での仕方
一応大根の下茹での仕方についてもご紹介しておきますね。
①大根を切って皮をむいておきます。
②鍋に米のとぎ汁か、とぎ汁が無ければ水に大さじ1、2杯のお米を入れたものを用意します。
③大根を鍋の中に入れ、強火にかけます。
④沸騰してきたら弱火にして、そのまま大根がやわらかくなるまで10分~15分ゆでます。
アクが浮いてきますが取らなくて大丈夫です。
⑤大根に火が通ったら(ちょっと固めでもOK)、そのまま鍋ごと流しに持って行って、ザルにあげずに鍋に流水を注いで冷まします。
火を止めてから放置するとヌカ臭くなってしまいますので、すぐに水にさらして冷まします。
⑥流水で大根が冷めたら手で取りだしましょう。
ざっとザルにあげると大根が崩れる事がありますよ!
下茹では普通の水で茹でても出来るのか?
下茹でに米のとぎ汁を使うと古くから言われていますが、普通に水だけで茹でても大丈夫です。
米のとぎ汁やお米を入れて茹でる理由は、ヌカに大根のアクやえぐみが吸着し、大根にえぐみが戻るのを防ぐ効果があるからです。
また、とぎ汁や米のでんぷん質と大根に含まれるジアスターゼというでんぷん分解酵素が反応して糖を作るので、大根がちょっと甘くなる効果もあります。
大根のえぐみをしっかり取りたい、ちょっとでも大根をおいしくしたいというのであれば、下茹での時にお米パワーを借りるのをおすすめします。
おでんの大根の煮崩れを防ぐには?
あまり煮込んで冷ましてを繰り返すと大根が煮崩れてしまいそうですよね。
煮込んで大根を煮崩れするのは嫌だけど、味がよくしみた大根を食べたい…
そんな場合は、保温しましょう。
先程味をしみ込ませるには冷ますとご紹介しました。
そして50℃~70℃の温度の時に一番味がしみていきます。
ですので、煮た後で50℃~70℃の温度を保ちながら保温すれば、煮るのは1回でも十分味が大根にしみていきます。
保温の仕方は、おでんを煮込んだらまず鍋ごと新聞紙で包みます。
その上からバスタオルや毛布で鍋を包んで置いておきましょう。
新聞紙は1枚だと効果が弱いですので、5枚くらい重ねた物にしてくださいね。
これで3時間も放置しておくと十分味がしみています。
1時間位でもおいしくなっていますよ。
省エネにもなりますしおすすめの方法です。
ちなみに最近は鍋自体に保温機能がある物があります。
こういうのが一つあると新聞紙やバスタオルも不要なので煮物を作る時に便利そうです。
筆者が知っているのは以前テレビで見たベストポットという鍋です。
これです↓
まとめ
おでんを煮込む時間は普通の鍋の場合は30分~40分位で十分です。
後は冷める時に味がしみこむ力を使えば、煮崩れしないおいしいおでんの大根になります。
最近は下処理をしなくてもいいようなえぐみの少ない大根もありますが、ダシをしみ込ませるために下茹でもしてみてくださいね。
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