古くから「天下第一の桜」と言われ、「さくら名所100選」にも選ばれている長野県伊那市の高遠の桜。
高遠城址公園には1,500本の桜が植えられ、毎年桜の花が咲く時期には約20万人の観光客が訪れます。
有名な桜の名所ですから、一度訪れてみたいものですね。
ただ、毎年の事ですが非常に混雑しますので、事前に押さえておきたいポイントを確認しておいて、忘れずに美しい景色を眺めてきたいですよね。
こちらでは是非見ておきたい見どころや写真スポット、地元の食事をご紹介します。
高遠城址公園の桜の見どころ
高遠城址公園への入園について
高遠城は山にそびえる城と言わないまでも、城址公園は坂や階段が多いです。
ですので足腰に不安のある方は要注意です。
また、とにかく桜見物の人達がたくさんいますので歩くのにも注意が必要です。
高遠城址公園に入るには入園料500円が必要ですが、何回でも出入りできます。
また、入場券を購入すると近隣の「江島囲み屋敷」や「進講館」といった歴史的建築物にも入場できます。
ちなみに伊那市民の方は住民である事を証明する証明書があれば無料で入園できます。
では、さっそく城址公園内の桜の見どころスポットを確認していきましょう。
高遠の桜の種類
高遠桜はタカトオコヒガンザクラという種類です。
ソメイヨシノに比べて花が小ぶりで赤みがちょっと強い感じです。
毎年咲く花の赤みの色が微妙に違っていたりして、それも楽しみの一つです。
散策時間
公園はそれほど広くありません。
あちこち歩き回っても1時間あれば見て回れます。
高遠城址公園の桜の見どころスポット
●桜雲橋(おううんきょう)
桜雲橋の上には頭上に覆いかぶさるように桜の枝が伸び、花のトンネルのようになっています。
橋の下からは斜面に植えられた桜が空にかかる雲のように咲き、花びらが舞う頃にはとても趣があります。
●白兔橋
天気が良ければ園内の『白兔橋』からは桜の向こうに残雪の中央アルプスを見ることができます。
ピンク色の花の向こうにくっきりとアルプスが見える景色はとても美しいです。
●高遠閣
国登録有形文化財に登録されている観光客の休憩所です。
利用するには一名につき200円かかります。
こちらの2階からですと桜の枝と同じ高さから公園内の桜を眺める事ができます。
使用時間は午前9時~午後5時(最盛期:午前9時~午後9時、最終入館受付は午後8時)
高遠城址公園の桜で写真の撮影スポットは?
せっかくですから思い出にすてきな写真を撮りたいですよね。
写真撮影スポットはもちろん先程ご紹介したスポットでもありますが、特におすすめの場所と公園の外から全体を眺められる場所をご紹介します。
桜雲橋の桜
先程の見どころスポットでご紹介しました桜雲橋は、公園内でも特に写真撮影スポットとしておすすめです。
橋の上からでもきれいですし、特に橋の下からの景色は絶景です。
さらに!ライトアップされた桜と池に落ちた花びらは幽玄な光景です。
ちなみにこちらのページの冒頭で使っている写真が夜間の桜雲橋の写真です。
『白山観音』から
よくインターネットで高遠の桜を検索すると桜に埋もれた高遠城址公園の全体写真が出てきます。
その光景が見られる場所が『白山観音』です。
ただ、時間に余裕がないと行くことができません。
また、車の通れない山道を登っていきますので、軽く登山することになります。
白山観音までの道は日中は一般車の通行は規制されています。
ルートは高遠城址公園南門を出て高遠湖に向かって歩き、白山橋を渡り、トンネル脇の坂道を登っていきます。
途中で『白山観音 ○○メートル』という看板があり、それを目印に山を登っていくのですが、本当に林道、登山です!
伊那市観光協会の高遠城址公園近隣マップをご紹介しますので、こちらをご覧ください。
高遠湖の向こう側になります。
⇒伊那市観光協会の高遠城址公園近隣マップ
こちらは行くまでが大変ですが、桜に埋もれた高遠閣など絶景が見られますので、カメラマンも多いです。
高遠城址公園の桜を見る時の食事やおみやげのおすすめ
公園内でお弁当は食べられる?
せっかく桜を見に来たのですからお花見しながら食事をしたいと思いますが、公園内はかなり混雑しますので、レジャーシートを広げてお花見なんて雰囲気ではありません。
場所が空いていれば高遠閣の休憩所でお弁当を食べられます。
外の屋台で焼きそばなども販売していますが、高遠閣ではゴミは持ち帰りです。
また、公園内は人が多く厳しいですが、南口を出た所の高遠美術館脇の芝生広間ならばレジャーシートを敷いてお弁当を食べられます。
地元の名物料理
せっかくですから地元の名物料理を食べたいとおもいますよね。
伊那市の名物料理と言ったら…
ローメン(人によって好きか嫌いかが分かれる)とソースカツ丼(どこのお店でもおいしい)です。
ローメン
ローメン…これは聞いたことがない料理ですが、マトンの肉と蒸した堅めの中華麺を独特のスープでキャベツなどと共に煮込んだ、ラーメンでもなければ焼きそばでもない料理です。
地元以外の人にはハードルが高いメニュー。
チャレンジャーはどうぞ…としか言えません。
ソースカツ丼の有名店
- まんだら亭…天竜川沿いの入船にあり、かつ丼のボリュームがものすごいです。
- 青い塔…信州大学近く。ここもかつ丼で有名なお店です。
ローメンもソースかつ丼もお店は公園周辺に固まっているというより点在しています。
近くのお店は公園内の観光案内所で聞くといい情報が得られるかもしれません。
食事処情報はコチラ
⇒伊那市観光協会 公式ホームページ お食事紹介
こちらにそれぞれの情報が載っています。
ずーっと下にスクロールしてローメン、その下がロースかつ丼です。
おすすめのお土産
お土産は「菓子庵 石川」の『ちいずくっきー』がおすすめです。
クッキーというにはやわらかいクッキーにあまじょっぱいチーズクリームがサンドされていておいしいです。
ただし食べている最中にポロポロ崩れてくるので、ティッシュなどを敷いてポロポロ対策をしてから食べるといいですよ。
まとめ
さすがに桜の名所となると、どこも混雑しています。
でも、そんな中であらかじめ見どころを確認しておくと、人波に流されるだけでなくポイントの写真撮影もして来れます。
また、混んでいるところでは予定通りに物事が進まない事も多いです。
ツアーに参加されて行く場合は時間厳守ですが、そうでなければタイトなスケジュールを立てずにゆる~く行かれると、散策している時に面白い発見があったりして楽しく過ごせますよ。
素敵な春の思い出を作って下さいね。