生徒が学校を卒業する時、学校に宛てて電報を送る機会がありますね。
卒業する生徒の担任をしていた先生や教育実習で担当した生徒がいるという先生が送る事が多いですが、学校行事に関わった人や学校自体と関わりのある会社からも送る場合があります。
電報自体ははインターネットや電話一本で早ければ配達してくれますし、台紙も凝ったものがあって楽しいです。
しかし!
実際に電報を送るとなると料金や宛名、差出人名で悩む事があります。
さらにいつ届くように送ったらいいのかという問題にも直面します。
その辺りで悩んでしまう方はこちらで一緒に確認していきましょう。
電報の卒業式への送り方
卒業式に電報を送る…ただそれだけの事ですが、まずはどのように送るかを決める必要があります。
『電報』を送るのは結構割高になります。
特に金額を気にしないというのであれば通常の電報を使えばいいのですが、安く済ませたい場合は別の方法を考えなくてはいけません。
そこで、まずは電報のメリット・デメリットはどんなことなのかチェックしてみましょう。
電報のメリット
・申し込みからお届けまでが早い。
・当日届けてもらえる。
・もらうと結構嬉しい
電報のデメリット
・台紙の種類によっては1万円を超える事がある。ただし無料の台紙もある。
・文字数により料金が変動する。
・長い文章にすると当然金額も大きくなる。
・差出人名とメッセージ合わせて30文字で750円を目安に考えると、長い文章は送りづらい。
電報の申し込み時の注意点
昔から電話で115番にかけると電報サービスにつながり、電報を申し込む事ができます。
この115番はNTTの電報窓口につながる印象がありますよね。
しかし、最近はNTTの窓口につながるとは限りません。
115番でつながる先は自分が契約している固定電話の通信会社の電報窓口です。
例えば固定電話がNTT回線ならNTTの電報サービス、ソフトバンクの回線ならソフトバンクのほっと電報窓口につながります。
ですので、電話で電報の申し込みをする場合は、自分がどこの回線を使っているか確認し、その上で通信会社の電報サービスが用意している台紙などを選んで電話して下さい。
115番でどこにつながるか確認しておかないとオペレーターの人と話がかみ合わなくなります。
ちなみにこれは筆者がやらかした事です。
「かけ直します」と言って出直しました。
既存の電報サービスで安く送るには
電報料金は
・メッセージ料(メッセージ+差出人名の文字数あたりの料金)
・台紙料金
・オプションサービス料金(オプションを付けた場合)
・消費税
以上を合わせた金額が請求されます。
こういう仕組みですので、電報は金額が高くなってしまう事もしばしば。
台紙だけでなく文字数によっても金額が変動するのが厄介なところ。
出来るだけ安く済ませたいけど、卒業生の門出を祝う気持ちをちゃんと伝えたい…
台紙はともかく、文字数を抑えて書いてそっけなくなるのも嫌ですよね。
なので文字数による加算が気になる場合は郵便局の電報『レタックス』をおすすめします。
レタックスの料金は文字数ではなく通信用紙(文章が書いてある紙)単位なので、一枚に収まるなら台紙代のみで済みます。
しかもネットで申し込むwebレタックスはイラストや写真も入れてメッセージが作れるんですよ!
一般的な電報サービスでは追加料金が発生しますが、レタックスはイラストなどの追加料金は不要です。
申し込みはネットでもできますし、もちろん郵便局でもできます。
check レタックスについての詳細・申し込みはこちら⇒webレタックス 日本郵便
電報を卒業式に送る一番安い方法
レタックスよりも安くなる方法があります。
それは、自分で購入した市販のメッセージカードや、パソコンで作成した『手作りのカード』を郵送で送る事です。
卒業のお祝いには電報ではなくお祝いの手紙を送る人もいます。
なので手作りする場合もお好みのテンプレートや写真を使ってパソコンで作ったり、手書きで作るのもアリです。
パソコンで作る場合、テンプレートはインターネットで無料の物がたくさんあります。
『テンプレート 無料』と検索するとたくさん出てきますので、お好みの物を探して使いましょう。
レタックスや手作り電報を送る時に注意したい事があります。
それは、『生徒の集合写真などを使わない』という事です。
思い入れがある生徒たちに祝電を贈る場合、メッセージと一緒に当時の写真を載せたいと思う事もありますよね。
でも、集合写真は使わない方がいいです。
なぜなら転出した子はともかく、転入してきた子が映っていない事があるからです。
転入してきた子を除いて内輪だけで盛り上がってしまうと可哀想ですので、生徒たちの写真は載せない方が無難です。
自分の知らない内に生徒のメンバーが変わっている事もしばしばありますのでご注意。
電報に書く文章について
電報にどんな事を書いたらいいか…考えますよね。
上手い文が思いつかなくて悩みます。
こんな時に役に立つのが電報サービス各社が用意している例文です。
それらをそのまま使うも良し、アレンジして使うともっと良しです。
更に自分で考えた当時の思い出を入れた文章を盛り込むと読んだ生徒が盛り上がると思います。
ここで大手の電報サービスのホームページをご紹介しますので、参考までにご覧くださいね。
電報を卒業式へ送るのはいつ?
当然ですが卒業式の日程は決まっています。
それをあらかじめ把握しておいて、遅くても卒業式前日の午前中までに届いているようにしましょう。
卒業式の祝電は式典中の祝電披露に加えて、卒業式に出席する皆さんに見て頂けるようにボードなどに貼って掲示します。
だいたい前日の午後に卒業式の準備や電報の掲示作業を行います。
電報は同じ学区・同じ幼稚園や保育園、出身校など、卒業生との関係性も考え配置して貼ります。
そういった作業をしていますので、前日午前中までに届いていると学校側は助かるのです。
ただ、あまり届くのが早い時期だと学校でずっと保管してもらわなくてはなりませんので、卒業式の2、3日前に届くようにするのがベストだと思いますよ。
電報の卒業式へ送る際の宛名や差出人について
宛名や差出人名は卒業生や学校との関わりの違いによって変わりますよね。
各パターンで確認します。
■元担任から
宛 名:○○学校 卒業生ご一同様
差出人:□年度◎年◎組 担任 ▲▲(差出人のフルネーム)
■教育実習で世話になった生徒に送る
悲しいかな教育実習生の名前を覚えている生徒はあまりいないと思います。
ですので差出人名に『いつの教育実習生だったか』というのは明記した方がいいです。
■■教育実習生が個人で送る場合
宛 名:○○学校 卒業生ご一同様
差出人:□年度 教育実習生 ▲▲(差出人のフルネーム)
■■教育実習生が数名で一つの電報を送る場合
宛 名:○○学校 卒業生ご一同様 (または卒業生の皆様)
差出人:□年度 教育実習生一同
大体上記のような生徒との関係で電報を送るケースが多いのですが、
中には学校と関わりのある会社から送ったり、電報を送る先が特定の部活だったりします。
これらも確認しておきます。
特定の部活などの団体へ電報を送る場合
基本はこちらの書き方です。
宛 名:○○学校 ▲▲部卒業生の皆様
差出人:差出人の肩書+個人フルネーム、または団体名
■団体名と個人名の両方を入れたい場合
宛名の部分は以下のようにします。
宛 名:○○学校 ▲▲部
部活の卒業生の個人名は本文の冒頭に並べて入れます。
そして「ご卒業おめでとうございます。」などのメッセージを最後に入れます。
例えば
宛 名:○○学校 ▲▲部
「○○さん □□さん
卒業おめでとうございます
新しい門出を心からお祝い申し上げます」
こんな感じで。
取引のある学校へ会社から送る
この場合は「取引先」である学校に送りますので、『卒業式』という学校のお祝い事に対して送る事になります。
ですので宛名は卒業生一同でも校長先生でもありません。
宛名は『○○学校 御中』となります。
ただ、会社によって決まりがある可能性がありますので、差出人名は社内でよく確認して下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
電報はなかなか打つ機会がありませんからいろいろと悩みましたね。
特に電報を届けるのは当日でいいと思いがちですが、掲示の関係から遅くても前日午前中までに届くように送るように注意したいところです。
せっかくですから、生徒にも保護者にも門出を祝う気持ちが伝わるように期日を守って送りましょう。