干し柿を作りたいのにヘタの所の枝がなくて吊るせない…
干し柿は枝をT字に残して、そこに紐をくくり付けて吊るして干すのが一般的です。
なのに肝心の枝がなければ干せないですよね。
このような枝のない柿を干し柿にする為に干すにはどうしたらいいのでしょうか?
甘柿ならそのまま食べる事が出来ますが、渋柿で干し柿を作るのは諦めるしかないのでしょうか。
そこで、どうしたら枝なし状態の柿を干し柿にする事ができるか、いくつかの作り方をご提案したいと思います。
check! ⇒ 柿・干し柿関係についての疑問一覧はこちらをご覧ください
干し柿を作るのに枝がないので吊るせない!
柿を干し柿にする為に紐で吊るしますよね。
枝に紐を付けて干すのが前提ですので、渋柿の場合は大抵枝の部分をT字に残しておきます。
しかし柿を見たら枝がない!
枝がないと紐でしばって吊るせません。
ヘタと実の間に紐をひっかけて…とも思いますが、紐と柿の実が接触するとその部分にカビが生えるリスクがあります。
渋柿を干し柿にするのに枝なしの状態なんて、一体どうすればいいのやら。
こんな風に枝のない柿を干し柿にするための干し方をご提案していこうと思います。
干し柿を串刺しにして吊るして干す
枝がなければ柿を紐で吊るす事ができません。
紐で直接柿を吊るすのはムリです。
ではどう吊るしたらいいかというと、柿を串刺しにして吊るすのです。
お正月の鏡餅の立派なやつに串柿という干し柿を棒に刺した物が付いていますが、あの形状にして干すのです。
竹串や先を尖らせた割りばしで柿を横からグサッと串刺しにして、刺した串の両側に紐をくくり付ければ吊るして干す事ができます。
この写真のように。
竹串の長さが45cm位あれば、1本の串に3、4個柿を刺して干す事も出来ます。
ただし串は柿の重さに耐えられるだけの強度が必要ですよ。
使う串は針金や鉄の串でもいいかもしれません。
そして串を刺した部分から柿の蜜が出てくる事もあります。
蜜は出て来ても乾いてしまえば問題ありませんよ。
干し柿をザルや干しかごに並べて干す
干し柿にしたいけれど紐で吊るす軸の枝がないなら、吊るさないで干すという方法もあります。
ザルや干し野菜作りに使う干しかごに柿を並べて干せばいいのです。
例えばこういうやつ↓に並べるのです。
ただしこのやり方は、柿の下側のザルやかごに接触している部分が乾燥しにくく、油断するとカビが生えてくる可能性が高いです。
ですので1日ごとにひっくり反したりして、下側もしっかり乾かしてやらないといけません。
ちなみに柿を丸ごと干し柿にする以外に、1cm位の厚さに切って干すと早く出来上がるのでカビのリスクを減らす事が出来ます。
スライスした切った場合は天気のいい日に3日位干せばセミドライ状態になって食べられるようになりますよ。
干し柿を冷蔵庫で作る
実は干し柿は干さなくても冷蔵庫の中で作ることが出来ます。
冷蔵庫の中は干し柿を作るのに適した低温ですし、実はとても乾燥しています。
実は干し柿作りに適した環境でもあるのです。
やり方は、まずバットの中に網を敷いたものを用意します。
そこに皮をむいて焼酎や熱湯で消毒した柿を並べて冷蔵庫に入れておくだけ。
乾燥させたいのでラップはしません。
気になるならキッチンペーパーを軽くかぶせておく位にします。
この状態で2~3週間も置けば干し柿になります。
ただし冷蔵庫で干し柿を作る時には以下の問題点が…
まず、柿を乾燥させるためラップなどをしませんので、冷蔵庫内のニオイが柿に移ります。
そして柿によって冷蔵庫のスペースがかなり取られます。
冷蔵庫で干し柿を作る場合はこれらの問題がありますので、それらを承知した上で作るか、専用の冷蔵庫で作るかのどちらかになりますよ。
最後に
最後の手段として、干し柿にするのを諦めて渋抜きして食べるというのもあります。
実は渋柿は干し柿にしなくても渋抜きする事ができます。
柿のヘタの部分にアルコール度数35度以上の焼酎を付けてビニール袋に入れておくと、数日で渋が抜けて甘柿と同じように生で食べる事ができます。
もし渋柿を食べるために干し柿にしようと考えていた場合は、こういった手段もありますのでご検討下さい。
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