古くから桜の名所として知られる奈良県の吉野山。
山全体が桜色に染まった風景は有名です。
とても有名な桜の名所ですが、場所は山です。
足腰が丈夫でない場合、行くのが難しいと思ってしまいます。
長い歴史の中でたくさんの人を感動させてきた桜です。
やっぱり見に行きたいと思いますよね。
今回は、足が丈夫でなくてもあまり無理せず桜を見られる歩き方をご紹介します。
吉野の桜の歩き方で楽な方法
まず、吉野山までのアクセスは電車にしましょう。
最寄駅は近鉄の吉野駅です。
車で吉野山に近付く事は非常に渋滞しますし、交通規制もあります。
そして大混雑の場合はマイカー入山規制がかかります。
ですので、できるだけ公共の交通機関で行きましょう。
吉野の桜の楽な歩き方
吉野の桜は山に植えられていますので、下千本、中千本、上千本、奥千本と各エリアの標高によって桜が見ごろになる時期がずれます。
いずれも吉野山観光協会のHPなどで開花情報をこまめにチェックすることが必要です。
今回は足腰に負担のかからない楽な歩き方がメインです。
下千本と中千本のエリアをすれば十分に桜を楽しむ事ができます。
ですので、このエリアの歩き方をご紹介します。
上りはバスを使おう
山ですから行きも帰りも徒歩で行くのは大変です。
ですので近鉄の吉野駅を降りたらシャトルバスに乗って中千本まで行って、歩いて桜を見ながら下ります。
桜の時期は吉野駅から臨時のシャトルバスが出ていて、中千本の中千本操車場まで約15分で連れて行ってくれます。
料金は片道360円で、運行は9時10分頃から16時30分です。
たくさん人が並んでいるのですが、どんどん乗せては出発、乗せては出発とピストン運行をしています。
ですので思うほど待たずにバスには乗れるでしょう。
中千本に付いたら自分のペースで休みながら道を下ってくるといいですよ。
下り坂であれば足も楽ですね。
ロープウェイで登るのをおすすめしない理由
吉野駅を降りるとロープウェイ乗り場が見えます。
こちらに乗ってしまいそうですが、ロープウェイで登るのはおすすめしません。
なぜなら待ち時間が長く、桜もよく見られないからです。
ロープウェイを利用すると、下千本のお土産屋さんの通りに到着します。
人ごみとお店ばかりです。
また、乗っているのはとても短い時間なのですが、乗るまでに30分から1時間ぐらい並ぶ事になります。
ですのでロープウェイではなくシャトルバスを利用して中千本まで登ってしまいましょう。
吉野の桜の見どころ
吉野山は歩いているだけでも桜が楽しめますが、せっかくなので見どころポイントに寄りましょう。
バスが着いた中千本エリアからご紹介します。
中千本エリアの桜の見どころ
吉水神社境内から
ここは外せないスポットです。
吉水神社(よしみずじんじゃ)境内から見る景色は「一目千本」と呼ばれています。
ここの駐車場の横から中千本、上千本の桜を同時に見渡す事ができます。
それこそ絵画のようです。
また、吉水神社の階段の下は下千本にある金峯山寺の蔵王堂と共に桜を観賞出来るスポットにもなっています。
境内は9時から17時まで立ち入り無料ですが、本殿は拝観料が400円です。
周辺地図はこちら
⇒吉野山観光協会
下千本エリアの桜の見どころ
麓からですと近鉄吉野駅を出てすぐが下千本の入口になります。
上からであればお土産屋さんの通りを下ってきます。
下千本展望所
下千本駐車場(吉野山観光駐車場)の近くにある展望所です。
ここからは桜の風景と金峯山寺蔵王堂を遠くに観る事ができます。
NHKのお天気カメラが毎年特設されるのもこの場所です。
テレビで見た光景はここから眺める事ができます。
お野立ち跡の展望台
また、下千本駐車場近くには「お野立ち跡」と呼ばれる展望台もあります。
ここからは「七曲り坂」の桜を眼下に見る事ができます。
ベンチがあるので休憩できます。
七曲り坂
この『七曲り坂』を下ると吉野駅です。
その名の通りウネウネとカーブを下っていきます。
道沿いの桜を楽しみながら、足元に気をつけて降りて行きましょう。
吉野で桜の時期の食事は?
通りには名物の柿の葉寿司や葛が食べられるお店がありますが、とにかくこの時期は混雑しています。
特に天気のいい週末は激混みです。
飲み物は持参したほうがいいです。
お店で食事をする場合、店内でも窓から絶景が見える所が多いです。
でも混んでるので窓際に座れるのは運次第です。
お花見期間中はお弁当もお料理もあっという間に売り切れになります。
例えば柿の葉寿司をお土産で持って帰ろうと思うなら、事前にお店に予約しておく事をおすすめします。
桜の散策途中で食事にするならお弁当がおすすめです。
山ですのでお酒を飲む人が少なく、大勢で騒ぐような所ではないので、景色を満喫しながらお花見を楽しめると思います。
中千本周辺だと、公園や傾斜の緩やかなところでシートを敷いてお弁当を食べている人も多いです。
ただお弁当中は意外と寒かったりしますので、上着など防寒対策ができる物を持って行った方がいいですよ。
まとめ
吉野山はバスで上の方まで連れて行ってくれますので、そこからゆっくり歩いてくれば足が弱い人でも楽しめそうですね。
下り坂も疲れますので帰ったら足に湿布を貼った方がいいかもしれません。
筋肉痛も持ち帰るかもしれませんが、それ以上に素敵な思い出と写真が持ち帰れますよ。