栗の甘露煮が固い…柔らかくする方法と活用法、そして固くなる原因は?

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栗の甘露煮

栗の甘露煮を作ってみたけれど…固い!
市販の瓶詰めにされた栗の甘露煮も固い!

ゴリゴリした食感の栗なんておいしくないですよね。

今回はこのように固い栗の甘露煮を柔らかくする方法と、甘露煮をアレンジした食べ方、そして栗が固くなってしまった原因についてお伝えしていきます。

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栗の甘露煮が固い時に柔らかくする方法

栗はほっくりした食感がおいしいですよね。
そんな栗が、栗の甘露煮が、食べてみたら固くてゴリゴリ…
固いとおいしくないですから、柔らかくしたいですよね。

この固い栗の甘露煮を柔らかくする方法は…一応あります。

ただ、一度完成した甘露煮の栗を理想のほっくり柔らかい栗にする事は難しいです。

そしてスーパーなどで売っている市販の栗の甘露煮の場合、添加物などが入っている為柔らかくする事はほぼ無理です。
市販の物は柔らかくしようとせず、アレンジして食べる事をおすすめします。

ここでご紹介する柔らかく方法は、多少固さがマシになる方法となります。
その方法を3つご紹介しますね。

栗の甘露煮をレンジで温める

栗の甘露煮をシロップと一緒に耐熱容器に入れ、ふんわりラップをかけて電子レンジ(500W)で4~5分加熱すると多少柔らかくなります。

レンジで温める時間は甘露煮の量によって調整して下さい。

やはり何でも温めると柔らかくなりますからね。

ただし、レンジでチンして栗が柔らかいのは甘露煮が温かい時だけです。
冷めるとまた固くなりますので、ホカホカのうちに食べるようにして下さいね。

圧力鍋で加圧する

一か八かの賭けとなりますが、圧力鍋を使って栗を柔らかくする事も出来ます。
普通の鍋で煮直しても栗の甘露煮は柔らかくなりませんが、圧力鍋で加圧する事で多少の効果があります。

やり方は栗の甘露煮をシロップごと圧力鍋に入れ火にかけ、蒸気が上がってから弱火で5分程度加圧します。
圧力が下がってからフタを開けて下さい。

これも甘露煮が温かい時は柔らかいですが、冷めた後も柔らかいかどうかは運次第となります。

栗の甘露煮を一度冷凍する

冷凍してから解凍する事で栗の組織が壊れ、栗が柔らかくなります。

冷凍する時は、シロップごとジッパー付きの冷凍保存袋に入れて平らにして冷凍します。
そして解凍は自然解凍で。

ちなみにシロップごと冷凍せず栗だけ取り出して冷凍してしまうと、解凍時に甘味が抜けておいしくなくなります。
栗の甘露煮の冷凍はシロップごと!を忘れないようにして下さいね。

固い栗の甘露煮の食べ方アレンジ

固い栗を柔らかくする方法を試しても上手くいかない事があります。
それ以前に市販の栗の甘露煮であれば柔らかくすることは不可能に近いです。

そんな場合はもう栗の甘露煮として食べる事はやめて、アレンジして他の食べ方をしてしまいましょう。

固い栗の甘露煮の活用方法でオススメなのは、塊を残さずペースト状にしてしまう事です。

そこで、ここでは一番簡単なリメイクレシピを和洋1種類ずつご紹介します。

栗の茶巾絞り

栗の茶巾絞りの材料は栗の甘露煮だけです。
作り方も簡単ですし、フードプロセッサーがあれば楽にできます。
もちろん裏ごしでも作れますよ!

栗の茶巾絞りの作り方

■材料

・固い栗の甘露煮

■作り方

①栗の甘露煮をシロップごと電子レンジで4~5分温めて柔らかくする。

②ヤケドをしない程度に甘露煮が冷めたら、栗だけをフードプロセッサーに入れる。

③栗をフードプロセッサーにかけてあんこ状にする。

④ラップであんこ状にした栗を包んで形を整えれば完成!

※甘さや質感は栗の甘露煮のシロップや砂糖で調整して下さい。

※フードプロセッサーがない場合は、栗をマッシャーやすりこぎで潰してから裏ごしして下さい。

マロンペースト

お次は洋風にマロンペーストです。
そう、マロンペーストといえば西洋のあんこ。
これも固い栗の甘露煮を使ってとっても簡単に作れます。

マロンペーストの作り方

■材料

・固い栗の甘露煮・・・あるだけ

・牛乳・・・・・・・栗の重さの半分の量(栗が300gなら牛乳150ml)

・砂糖・・・・・・・味を見てお好みで調整

■作り方

①甘露煮の栗だけの重さを計って、牛乳も計量して用意しておく。

②栗の甘露煮をシロップごと電子レンジで4~5分温めて柔らかくする。

③ヤケドをしない程度に甘露煮が冷めたら、、栗だけをフードプロセッサーに入れる。

④牛乳もフードプロセッサーに入れる。

⑤フードプロセッサーでペースト状になるまで撹拌(かくはん)する。

⑦ 味見して甘さが足りないようなら砂糖を加えて混ぜる。

⑦栗のペーストがなめらかになったら完成!

※フードプロセッサーが無い場合はもちろん裏ごしでOK!

※裏ごしは目の細かいこし器をつかったり、2回、3回裏ごしをするとなめらかになります。

このマロンクリームは結構いろいろ使えます。
パンやビスケットに塗ったり、アイスクリームに添えたり、ホイップクリームと一緒にプリンやロールケーキに添えて食べるとおいしいですよ!

ちなみにマロンペーストの牛乳を栗の重さの1/3の量の生クリーム(栗300gなら100ml)に変えるとモンブランに使えるマロンクリームになります。


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栗の甘露煮が固くなった原因は?

ここまで栗の甘露煮を柔らかくする方法や食べ方アレンジについてお伝えしてきましたが、そもそも手作りの栗の甘露煮が固くなってしまうのはなぜなんでしょうか?

何かしら理由があるはず。

そこで、この先栗の甘露煮を作る時の為に、栗が硬くなる原因についてもご紹介していきます。

使った栗自体が固かった

作り方以前に使った栗の性質が固い物だった可能性があります。

栗も他の果物と一緒で実が熟していないと固いんです。
更に収穫してから日にちが経っていても、乾燥しすぎて固くなります。

もし用意した栗の一部をただ茹でて食べた時も固かったという場合は、かなりの確率で栗が原因です。

ミョウバンが残っていた

栗の甘露煮を作る時、栗の煮崩れを防ぐために皮をむいた栗をミョウバンを溶かした水に漬けるやり方があります。

栗を茹でる時にこのミョウバン水を捨てて、栗を洗い流してから茹でるのですが、ここでミョウバンが残っていると栗は固くなりがちです。

煮崩れを防ぐ位ですから、十分にミョウバンを洗い流さないと固くなるのです。

ですのでミョウバンを使うレシピで作るなら、ミョウバン水につけた栗をしっかりと洗い流す必要があります。

栗を下茹でせず最初から砂糖を入れてシロップで煮てしまった

栗の甘露煮を作る時は、まず栗を水だけで茹でて柔らかくします。
その後に火が通った栗を砂糖を溶かしたシロップ液に漬けて糖分を浸透させます。

もし栗を下茹でせず、最初から固い栗を砂糖を入れたシロップで煮込んだとしたら栗は固くなります。

これは砂糖の糖分によって栗の中の水分が抜けてしまうから。

さつまいもとか鮎の甘露煮であれば最初から味付けした汁で煮ても大丈夫ですが、栗はダメ!
栗は柔らかく茹でてからシロップに漬けこまないとカチカチになります。

砂糖を一度で一気に加えたから

栗を茹でた後、砂糖を溶かしたシロップ液で栗を煮るのですが、最初から砂糖を全部入れてしまうと固くなりやすいです。

これは高い糖度の液で煮始めると、浸透圧によって栗の水分が一気に抜けてしまい、栗が硬くなるからです。

煮始める時、砂糖はまず半分の量を入れて、5分位煮てから残りの砂糖を加えるといいですよ。
少しずつ糖度を上げて、じっくり栗に甘さを浸透させると固くなりにくいです。

甘露煮が冷えて栗が固くなった

作り立てはちょうどいい固さだったのに、冷めたらカチカチに固くなる事もあります。

これは先程ご紹介した栗の性質だったり砂糖の入れ方とかも関係してくるかと思われますが、やっぱり食べ物は冷えると固くなります。

特にデンプンは冷えると固くなります。
餅やご飯がそうですよね。

栗は40%がデンプンですから、案の定冷えると固くなりやすいです。

そしてデンプンの性質で、レンジなどで温めると柔らかくなるんです。

以上の理由で、作った栗の甘露煮が固い可能性があります。
次回作る時に参考にして下さいね。

最後に

市販の栗の甘露煮は固い物が多いですよね…
これ、どうやら販売中に栗の実が崩れないように固めに茹でているかららしいです。

家で作った物も様々な要因で栗が固くなります。
好みの固さになれば嬉しいですが、固く仕上がってもリメイクがあります!
最終的に甘露煮がマロンペーストになっても、それはひょうたんから駒という事で良しとしましょう。

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