鯉のぼりを飾っていたご家庭でも、男の子が大きくなると鯉のぼりを出さなくなりますね。
毎年男子の成長を願って泳がせていた鯉のぼりですが、役割を終えてからは取っておくか、それとも処分するかになります。
ここで処分すると判断された場合、人形のように供養すべきかどうかと悩みます。
もしくは、まだ状態がいいけど、かと言って家では絶対にもう出さない…捨てるのはもったいないとも思いますよね。
縁起物の処分は結構悩みます。
鯉のぼりをどう処分するかについて、こちらでいくつかご提案していきます。
鯉のぼりを処分するには
毎年4月~5月の太陽光線と風にさらされ、時には雨に打たれてきた鯉のぼりたち。
結構傷んでしまっている事があります。
色褪せはもとより、破れたり裂けたり…
産卵後の鮭のようにボロボロになっている事もあります。
そんな場合は鯉のぼりを捨てる事を考えます。
でもやっぱり縁起物。
そのままごみとして出してもいいのでしょうか?
ただごみとして捨てても大丈夫か?
結論からいいますと、ごみとして出しても問題ありません。
由来の詳しい説明は省略しますが、鯉のぼりは江戸時代、端午の節句の日に子供の立身出世を願うために飾りだしたものです。
雛人形は元々子供の厄を移す身代わりの役割を果たすものですが、鯉のぼりにはそのような役割があるわけではありません。
身代わりや厄払いの意味は鯉のぼりにはありません。
ですので、処分する場合は感謝の気持ちを込めてごみとして出しても大丈夫です。
捨てる場合は口輪やポール、ワイヤーなど、各自治体の分別ルールに従って出しましょう。
ただ捨てるにしても思い出もありますし、お子さんの成長を一緒に見守ってきたものですから、そのまま普通のごみと一緒にゴミ袋に突っ込んでポイというのは心が痛みますよね。
そんな場合は捨てる前に鯉のぼりをきれいにして、お清めに塩を振って、きれいな袋や布(できれば白)に包んで捨てましょう。
最後に「今までありがとうございました」と感謝の気持ちを鯉のぼりに伝えてあげましょう。
鯉のぼりは供養した方がいいのか?
鯉のぼりは前述した通り、処分するのに特に供養に出す必要はありません。
ただそこは気持ち次第です。
子供の成長を見守ってきた鯉のぼりを普通にごみとして出すなんてできない、鯉のぼりがかわいそうと思う気持ちがあれば供養に出しましょう。
鯉のぼりの供養は近隣の人形供養をしてくれるお寺や神社に問い合わせてみましょう。
場所によってはこいのぼりの供養はしてくれない事がありますので、事前問合せは必ずしてから持って行った方がいいです。
もちろん供養してもらうにはお金がかかります。
大きさや量にもよりますが大体3,000円位~です。
鯉のぼりを供養してくれる寺社
鯉のぼりを供養してくれる神社とお寺の代表的な所を一部ご紹介します。
不動ケ岡不動尊總願寺(埼玉県加須市)
有名な所だと埼玉県加須市の不動ケ岡不動尊總願寺(そうがんじ)で毎年開かれる『こいのぼり感謝祭』です。
こちらでは毎年5月の第3土曜日にこいのぼり供養を行っています。
現地への持ち込みのみ受け付けしています。
供養料は一口3,000円~です。
日程、時間などお問い合わせはこいのぼり感謝祭実行委員会まで
⇒TEL 0480-61-0313
總願寺の住所:埼玉県加須市不動岡2-9-18
玉村八幡宮(群馬県佐波郡玉村町)
群馬県の玉村八幡宮では毎月10日に人形供養を行っており、鯉のぼりや兜飾りも受付しています。
郵送での受付も相談に乗ってくれるそうです。
初穂料などは神社にお問い合わせください。
玉村八幡宮ホームページ
TEL 0270-65-2305
住所 群馬県佐波郡玉村町下新田1番地
鯉のぼりを寄付するには
まだきれいな状態だと処分するのは忍びないと思いますよね。
家では飾らないけどもったいない、誰か使ってくれるといいけど…
そんな場合は必要としている所に寄付しましょう。
地元の保育園や小学校、施設では募集している所が結構あります。
地区の広報に募集が掲載される事もありますので、一度役所などで鯉のぼりの寄付を受け付けている所がないか聞いてみましょう。
他には各地で大量の鯉のぼりを泳がせるイベントを行っている所があります。
こういった所では毎年のように鯉のぼりを募集しています。
インターネットで『鯉のぼり 寄付』と検索するとたくさん出てきますよ。
一部ご紹介します。
まとめ
あまりにも傷みが激しい鯉のぼりであれば捨てるか供養するかのどちらかになりますが、まだきれいな状態であれば寄付をして、たくさんの人に喜んでもらえるとこちらも嬉しいですね。
寄付した場所に行って「あ、我が家のこいのぼりがあそこで泳いでる!」と見つけてみると感慨深い物があります。
鯉のぼりも第二の人生を迎えられて喜んでいる事でしょう。
処分方法は全て気持ち次第になります。
思い出の品ですから、「これでいい」と納得できる方法でするのが一番かと思います。