節分の豆まきで鬼の役をやる事になった場合、どうしますか?
保育園や幼稚園など、子供相手にする場合は正体がばれないようにしなくてはなりませんよね。
衣装も必要ですし、鬼らしい動きやセリフもしなくてはいけません。
そこで、今回は節分の主役である鬼になる為の準備や演じ方をレクチャーしたいと思います。
もしバレた時のごまかし方もご紹介しますね。
節分の鬼の衣装はどうする?
保育園などで子供相手に鬼の役をすることになった場合、どんな準備をしてどのようにふるまえばいいのでしょうか。
「はいどうも~、鬼です」と通常通り出て行っても『ただそこに鬼のコスチュームをつけた○○さん』がいるだけになってしまいます。
いたたまれない雰囲気が生まれます。
特に幼児と豆まきをする場合は演技力が必要です。
子供たちと本気で豆まきをするなら本物の鬼が来たと思わせたいですね。
まずは鬼に変装しなくてはなりません。
鬼のイメージとは…
大抵の人はトラ柄のパンツをはいた赤鬼や青鬼ではないでしょうか。
子供たちも絵本などで赤鬼・青鬼の姿を刷り込まれています。
ここは豆まきの時にすぐ『鬼が来た!』と認識できるような定番の鬼の姿をしたいですね。
鬼の衣装の準備
毎年節分で使うのなら通販などで鬼の衣装一式を買ってしまった方が楽です。
こういうやつです。↓
物によりますが頭から足まで一式そろったもので5,000~6,000円位ですね。
節分の鬼の衣装を自分で作るなら
もし、ご自身で用意するならこんな感じでしょうか。
当然服は赤鬼なら全身赤、青鬼なら全身青でそろえますよ。
●割と体にぴったりめのタートルネックのセーター(編み目が細かいもの)や長袖Tシャツ
●タイツ、もしくはぴったりめの赤や青のスウェットパンツ
●黄色のトラ柄の鬼のパンツは購入するか布を買って手作りする。
●鬼のお面
●カツラ⇒100円ショップのアフロのカツラ(ヘビーメタルなロングヘアでも。お好みで)
●金棒⇒100円ショップのおもちゃの野球のバットに黒い模造紙やラッピングペーパーを巻いたり黒く塗ったりして作成。
●角⇒お面に確実についているので省略
赤とか青のタイツやスウェットパンツはなかなか用意するのが難しかったりします。
用意できなかった場合は、いっその事ヘヴィメタル鬼になるのはいかがでしょうか。
鬼のお面にロングヘア―のカツラ、赤や青のタートルネックのセーターやTシャツに皮パンを履き、皮ジャンを羽織るのです。
すいません、思い付きですがこんな案もあるって事で…
また、鬼の持ち物の金棒は、光沢のある黒い紙を一度ぐしゃぐしゃにしてからバットや棒に巻き付けるとボコボコ感が出せます。
さらにこん棒にトゲが付いているように見せたいのであれば、黒いガムテープやビニールテープを適当に丸めたものを取れないようにバットにくっつけるといいです。
金棒はバットを用意しなくても不格好ですが2Lのペットボトルでも作れます。
その場合は炭酸飲料の形が丸い物がおすすめです。
ジンジャーエールの2Lペットボトルだと更に金棒らしい形です。
節分の鬼の変装で注意したいこと
せっかく全身タイツや上下赤や青でそろえて鬼のパンツをはいても、手足から素肌が見えると『タイツの人』もしくは『全身赤でキメた人』です。
鬼の襲来の恐怖でそこまで見ている余裕があるかわかりませんが、意外と子供は勘がいいです。
ですので手足も忘れずに隠しましょう!
手足は赤や青の靴下や手袋で地肌が赤や青の鬼になりきりましょう。
ただ、手袋をすると金棒が滑りやすいので注意です。
金棒の持ち手部分にゴムを巻いたりして、ふっ飛ばさないように細工しておくといいですよ。
また、首回りも隠すならヒョウ柄のスカーフを巻くといいですね。
黒のスカーフやマフラーでもいいかも。
ダメージを防ぐために
豆まきの時、鬼は豆を投げつけられる存在です。
服の上からでも豆の集中砲火を浴びれば痛いですが、豆を浴びる事よりダメージが大きいものがあります。
それは『落ちている豆』です。
人によりますが素足で固い豆を踏むと足に結構なダメージを受けます。
痛いです。
そして足元がタイツや靴下だけだと床ですべったりするので危ないです。
畳の部屋は無理ですが、フローリングであれば転ばないように鬼用の室内履きがあるといいでしょう。
室内履きもいつものスリッパだと「あのスリッパは…○○先生…」と正体がばれるきっかけになりかねないので注意が必要です。
節分の鬼のセリフ
鬼の衣装を付けて準備万端。
今度は実際に「どのように鬼として振る舞うか」が問題になってきます。
特に鬼のセリフです。
セリフがあれば鬼も演じやすいですよね。
ぱっと思いつくのは「悪い子はいないかー!」ですが、これはなまはげです。
そして『節分の豆まきにおいて悪は子供ではなく鬼』ですのでボツです。
ですので『悪の化身 鬼』のセリフを考えていきましょう。
節分の時の鬼のセリフとは?
まず『鬼のキャラクター』を決めましょう。
まずは世間一般でイメージされる怖い鬼とはこんな感じです。
- 大暴れする
- 人の物を奪う
- 叫ぶ
- 暴力をふるう
- 人を食らう
こんなイメージがありますね。
さすがに『暴力』と『人を食らう』はできませんので、それ以外のイメージ『大暴れする』『人の物を奪う』『叫ぶ』という所から
最初の登場の時は絶叫する!
「グァァァァァー!!」
「ウォラァァァァ!!」
「WRYYYYYY!!(ウリィィィィ!!)」
「ヒャッハーーー!」など
セリフは
「お前らのおやつを全部頂きにきたぜェ~ッ!!」
とか
「豆を全部出せー!!全部食ってやるゥゥー!!」
とか
「○○先生(もしくはお母さんとか)をさらいに来たぜェ~!ウェッヘッヘ~(高笑い)」
とか
「お前も鬼にならないか?」
とかでしょうか。
登場のシーンは舞台演劇の役者のように、大きな声で堂々と迫真の演技でやりましょう。
そして豆をぶつけられたら「あべしッ!」「ひでぶッ!」など、ダメージを受けた事を大袈裟に全身全霊で表現します。
ただし子供がパニック状態になって収拾がつかなくなると困りますので、最初の一発目を決めたら、あとは様子を見ながらやりましょう。
節分の鬼の役の演じ方や動きとBGMで使う曲は?
セリフは決まりました。
今度は実際にどう動くかです。
節分の鬼は邪気の化身です。
そして強大な力を持っています。
堂々と胸を張り、ガニ股で歩いているイメージがありませんか?
あと無駄に金棒を振り回している感じがします。
そうなると
- 胸を張ってガニ股で歩く
- 金棒を振り回す
- 「ウォォォ!」と叫びながら子供たちに襲いかかる振りをする
と、できれば上出来ではないでしょうか。
あとは演出として
- あらかじめ用意しておいた積木をなぎ倒す(叫びながら)
- 用意しておいた紙ふぶきが入った箱をぶちまける(もちろん叫びながら)
- 大人を人質にとり「さらっていくぜ」宣言をする
そこにみんなで豆を投げて鬼を退散させる(人質も豆を浴びることになる)
こんな風にできれば臨場感のある豆まきになるのではないでしょうか。
節分の鬼のBGMに使うおすすめの曲
可能であればBGMをつけると盛り上がります。
一番スタンダートな鬼の登場曲は、スター・ウォーズのダース・ベイダーのテーマです。
が!
これだとありきたりでつまらないという場合もありますよね。
そんな時、おすすめの曲をご紹介します。
■交響詩『はげ山の一夜』
ムゾルグスキー作曲 リムスキー=コルサコフ編曲版
魔女が黒ミサをする為にはげ山に集まって…という様子を描いた音楽です。
まさに鬼の祭典にぴったり!
■交響詩『ローマの祭り』よりチルチェンチェス
レスピーギ作曲
悪名高きローマ皇帝ネロが祭りの見世物として催したキリスト教徒虐殺のショーがモチーフ。
問答無用で鬼の所業を表現した曲。
鬼にしては気高さを感じる部分もありますが、まあそれも良し。
■交響曲第五番ニ短調『革命』より 第四楽章
ショスタコーヴィチ作曲
国の体制と自由の間で葛藤した作曲家の曲。
体制賛美の強制と鬼の恫喝が重なります。
曲の猛々しさが鬼の迫力を増してくれる事間違いなし!
そして極めつけはコレ…
■People = Shit Slipknot 『Iowa』より
アメリカのスリップノットというバンドの『Iowa』というアルバムに入っている曲です。
この曲は鬼ヶ島の鬼の襲来がいかにすさまじいものであったかという事を表現するにふさわしいと思ったのでこちらでご紹介させて頂きます。
曲自体がかなり勢いがあるので、鬼のセリフもいらない位なのですが、曲とつり合うだけの鬼の動作が要求されます。
使うには色々と難易度の高い曲ですが、使いこなせれば鬼の演出にかなりの効果をもたらします。
正体がばれた場合のごまかし方
節分で鬼役をする時、絶対に正体がばれてはいけません。
クリスマスのサンタクロースみたいなもんです。
衣装をつけてうまく変装して、そして来年のなまはげにスカウトされるくらいの鬼の演技ができれば大丈夫でしょう。
お面が取れてしまった…なんて絶対に避けたいですよね。
でも…もし…
正体がばれてしまった場合はどうしたらいいでしょうか?
そんな時の為に、あらかじめ大人同士で話を合わせておきましょう。
「もしバレたら、鬼の魔力によって操られている設定に変更する」と。
その作戦はこうです。
途中で正体がばれてしまったとしても、鬼を演じる人はそのまま鬼を演じ続けます。
「やばい!」という雰囲気を一切出さないように気を付けます。
お面が外れた場合、素顔で演技するのは恥ずかしいですが、頑張りましょう。
そして周りの鬼役ではない大人が言うのです。
「○○さんは鬼に呪いをかけられて操られている!
みんなの豆まきパワーで○○さんに取りついた鬼を払ってあげよう!」と。
そして豆まきを続け、終盤で鬼役の人が倒れて我に返り、
「ハッ!私は今まで何を…?」と言うのです。
そこで、みんなの力で鬼の呪いを解いたぞー!やったー!!
めでたしめでたし、といった具合です。
仮に鬼が複数いて、一人がバレてしまった場合は、操られている人と操っている鬼として芝居を続けましょう。
バレた方が操られている人です。
最後に操られている側(バレた人)が倒れた時に、操っている本当の鬼役の人は「豆まきパワーが強すぎて勝てない…チクショウ!覚えてやがれ!」などと捨て台詞を吐いて退散します。
鬼が去った後で、操られていた人が我に返って一件落着です。
そうすれば途中で芝居の筋書きが変わっても、無事に豆まきが終了となります。
まとめ
大人同士で豆まきをするならそこまで気を使う必要はないのですが、子供との豆まきになると「鬼が来た!」と信じさせてあげるといい思い出になるのではないでしょうか。
実際に鬼役をするとなると衣装から動きまで大変ですが、やると決まったら鬼になりきるしかありません。
子供に途中で「あれ…この鬼、せんせい…?」とか「おとうさん?」と気づかれ、鬼が気まずい雰囲気を出すと双方虚しくなります。
途中でバレても諦めずに鬼に取りつかれた演技でカバーです。
鬼になりきる!場を盛り上げる!
これがその役目を受けた者の使命です!