節分と言えば豆まきですね。
テレビのニュースで大きなお寺に相撲の横綱や有名人が来て豪快に豆をまいている姿を
見ます。
しかし、実際に家庭で豆まきをするとなると豪快に「鬼は~~外ッ!」とまく事はためらわれます。
例えば豆をまいたあとの掃除だったり
ご近所への配慮だったり
集合住宅で家の外に豆を撒けなかったり…
だけど特にお子さんがいる家庭では伝統の行事をして節分の思い出も出来ればいいですよね。
もちろん横綱の豆まきのようにはいきませんが
制限がある中で、しかも散らからない豆のまき方をご紹介していきます。
節分の豆まきの仕方で散らからない方法は
まず家庭で豆まきをする際に立ちはだかる最初の問題は「掃除が大変、めんどくさい」ではないでしょうか。
実際に家の中に散乱した豆は片付けないと生活ができませんし、子供や高齢の方が豆を踏んで転ぶ可能性もあります。
それ以前に素足で踏めば痛いです。
夜の部屋の掃除もつらいです。
ですのでなるべく後片付けが楽になるよう豆まきをしたいものですね。
いくつか方法をご紹介します。
散らからない豆まきの仕方
豆まきは一部屋限定!
本来は全ての部屋に豆をまいて鬼を追い出しますが一部屋に限定して豆まきをします。
後で拾った豆は食べるので掃除機をかけておき、できるだけ物を片付けて豆を片付けやすくしておきましょう。
市販の小袋入り福豆をまく!
最近は福豆が小さな袋に個別包装されたものが売っています。
これをそのまま投げれば片付けは楽ですね!
手抜きを言う人もいると思いますが、これは手抜きではない、合理的なのです。
落花生をまく!
豆まきに使う福豆は炒った大豆なのですが、あえて殻付きの落花生(ピーナッツ)をまきます。
雪が多く降る地域で落花生をまく風習がある所もあります。
殻がついていて大きいので拾うのも楽になるのではないでしょうか。
市販の小袋の豆だと趣がない…という場合、落花生いかがでしょう?
豆の数を限定してまく!
例えば一部屋に付き10個だけ豆をまきます。
その後(できればすぐに)10個の豆を回収できれば片付け完了!
一部屋に1人1個と決めてまくのもいいですね。
家族5人なら5個です。
紙を用意してそこにパラパラ
紙やお皿などを用意してそこにパラパラとエレガントに豆をまきます。
お皿の場合はできるだけ大きめで深さがあるものだと散らばりにくいですね。
この場合は鬼に向かって投げるのではありませんので、
邪気を払うおまじないの気持ちでするといいのではないでしょうか。
豪快にまきたいならゴミ袋用意!
部屋の中でどうしても手のひらいっぱいに豆をつかんでまきたい場合です。
大きめのきれいなごみ袋を用意します。
その中に鬼のお面を入れて、ごみ袋の中に向かって豆をまきます。
もちろん狙いを定めて至近距離からまかないと散らばって残念なことになります。
戸建てで庭がある家は外には通常のバラバラの豆をまけますね。
ただしお隣の家に投げ込んだり、車や人にぶつからないように注意は必要ですよ。
節分の豆まきをアパートやマンションでする場合
集合住宅にお住まいですと近隣の方に迷惑にならないようにしなくてはいけません。
豆まきの声や足音、そして自分の敷地外に豆を入れないように注意が必要です。
アパートやマンションでの豆まきの仕方でご提案
やっぱり小袋になった豆を使う
節分の豆まきは鬼が出ていくように窓を開けて豆をまきます。
普通の豆だと窓から思いがけない所に飛んで行ってしまう可能性があります。
小袋だと多少重さがありますので、豆がどこか外に行ってしまうリスクが少なくなります。
その他『紙にパラパラ』方式や『ゴミ袋に叩き込む』方式がいいでしょう。
屋外は?
集合住宅での屋外となるとベランダになります。
もちろんベランダから外に向かって豆をまくことはできませんので、
ここは『紙にパラパラ』方式で控えめにするのがいいでしょう。
節分の豆まきの後片づけについて
外にまいた豆は早めに掃除しましょう。
特に家の敷地の外や人が通るところは掃いておきましょう。
踏まれて豆がくだけて掃除がしづらくなります。
雨や雪が降ると尚更です。
植え込みなどに落ちた豆は鳥さんにお任せしてしまいましょう。
そして、豆まきに使った豆はそのまま捨てるのではなくまだ役割があります。
その後の豆の役割
食べる
部屋にまいた豆は、その後拾って『年齢+1』の数を食べます。
この大豆には古くから魔除けの力があるとされて、
豆まきに使った豆を食べることで心身の邪気を払い、さらに福を呼び込むという意味があります。
「床に落ちた豆なんて…」と思うかもしれません。
ですので豆まきをする前には掃除をしておいた方がいいですね。
実は「床に落ちた豆をそのまま食べられるくらい日ごろから部屋をキレイにしておけ」という教訓もあるのです。
生活する空間が清潔だと病気にもなりにくいです。
風水でもよく「運を良くしたいならよどんだ気を清める為に掃除しろ」といいますしね。
部屋にお供えする
それ以外に余った豆を枡(ます)に入れて神棚や部屋の高い所に供える風習もあります。
これは福豆の魔除けパワーによる雷避けの意味があります。
処分する場合は
部屋にまいた豆は縁起物ですのでただそのまま捨てるのではなく、白い紙に包んで塩でお清めをしてからごみとして出しましょう。
豆まきに使わなかった豆
豆まきに使わず余ってしまった豆は料理に使ってもいいですよ。
一日水につけてふやかせば煮物にも使えます。
まとめ
以下、注意したい点だけ最後にまとめておきます。
- 近隣の家に豆が入らないように注意
- 自分たち以外の他人や車にぶつけない
- 夜に豆まきをするときには声や物音に注意する
- 自宅の敷地以外に豆をまいた、もしくは飛んで行った場合は翌日早めに掃除する
以上です。
住宅事情から思い切り豆まきはできなくても、ちょっと工夫して伝統の風習を子供たちに伝えられたらいいですね。