酒粕の甘酒って独特のクセがありますよね。
日本酒のにおいと、あの味…
これが苦手だという人が多いです。
体にいいから飲んでみようと思ってもなかなか…
でも、酒粕のクセを消す事ができれば飲みやすくなりますよね。
そこで今回は酒粕が苦手な人でも甘酒が飲みやすくなるようにアレンジの方法やおすすめの食べ方をご紹介したいと思います。
酒粕の甘酒が飲みにくい!
酒粕はとにかくクセがありますよね。
あの独特の発酵臭とアルコール臭…
これが苦手な人は多いです。
しかし酒粕にはビタミンB群の他、多くの栄養が含まれています。
この栄養を摂りたくて甘酒を飲みたいけど、やっぱり飲みにくい…
酒粕で作った甘酒を飲みやすくするにはどうしたらいいのでしょうか?
酒粕が苦手な人が避けたい種類
実は酒粕は各メーカーよって風味が微妙に違います。
更に日本酒の銘柄によっても味が変わってきます。
そんな酒粕の中で、酒粕が苦手な人が避けたいものがあります。
それは『吟醸酒粕』です。
吟醸酒粕は大吟醸とか吟醸酒を作った時に出た酒粕の事です。
吟醸酒はとにかく香りが強いお酒です。
ですので酒粕もその香りが強いです。
更に苦味があるものが多いです。
吟醸酒粕はとにかくクセが強いので、酒粕が苦手という人は選ばないようにしましょう。
吟醸酒粕はパッケージに『吟醸』と書いているかどうかをチェックする他に、見た目でも見分ける事が出来ます。
吟醸酒の酒粕は板状になりにくく、米粒が多く混ざっているのが特徴です。
酒粕の匂いを消す事はできるのか?
吟醸であろうがなかろうが、酒粕には独特の風味があります。
これが「ウッ…」となる大きな要因。
この酒粕のニオイを沸騰させる事で消す事が出来るのか試してみましたが…
やっぱりダメでした。
消えたのはアルコール臭のみ。
日本酒独特のあの発酵臭というか、あの風味は消える事はありません。
そうなると甘酒を飲みやすくするためには、このニオイをごまかす必要があります。
酒粕の甘酒を飲みやすくするアレンジ
甘酒は酒粕をお湯で溶かして砂糖を加えたものです。
なのでストレートに酒粕の風味を味わう事になり、酒粕風味が苦手な人がそのまま飲むのはツライです。
この風味を和らげて飲むために、何かを混ぜてアレンジしましょう。
さっそく酒粕甘酒と合うものをご紹介したいと思います。
牛乳、アーモンドミルク
筆者がやってみた中で一番簡単に、それでいて飲みやすくなったのは牛乳でした。
牛乳の量は少なくても甘酒の1/4は入れて下さい。
酒粕の風味が抑えられてとても飲みやすくなります。
牛乳だけでなく、アーモンドミルクもオススメです。
アーモンドミルクはアーモンドの香りが強いので、酒粕の風味が相殺されます。
アーモンドミルク自体は味があっさりしていますから、入れる量は牛乳よりも多め、甘酒と1:1の割合になるようにするといいですよ。
豆乳は酒粕甘酒と合うのか?
牛乳、アーモンドミルクとくれば豆乳も候補に挙がりますよね。
もちろん豆乳でも酒粕臭を和らげて飲みやすくする事が出来ました。
ただし使う豆乳は調整豆乳です。
そしてアーモンドミルクと同じように豆乳の割合を多めにするといいですよ。
豆乳の量が少ないと、今度は豆乳のえぐみを感じるようになります。
多めの調整豆乳に甘酒を入れるイメージです。
ここで注意して頂きたいのが、絶対に無調整豆乳を使わない事です。
無調整豆乳に酒粕甘酒を混ぜるとエグくなります。
ご注意下さい。
おしるこ
酒粕の甘酒をおしるこに混ぜてもイケます。
混ぜる割合を甘酒:お汁粉で1:1にするとちょうどよかったです。
あんこがあるならアツアツの酒粕であんこを溶かして飲むのでもいいですよ。
おしるこも甘酒も単独で甘いですから、混ぜる時は甘酒の砂糖を減らして味の調整をして下さいね。
バナナ牛乳
バナナを潰して牛乳と混ぜたバナナ牛乳。
これに酒粕の甘酒を混ぜてみて下さい。
これ、すごく飲みやすいです。
一番簡単なのは酒粕に牛乳を混ぜる事ですが、一番飲みやすいのはバナナ牛乳甘酒だと思います。
牛乳だけでも甘酒が飲みやすくなりますが、ここにバナナが加わる事で酒粕の風味が包み込まれてます。
牛乳とバナナ、この二つの働きで美味しい飲み物になります。
ミキサーにかければバナナも酒粕の米粒も潰れますのでなめらかな口当たりになります。
注意しなくてはいけないのは、バナナが変色しやすいという事です。
時間が経つと黒…というかグレーっぽく変色しますので、作ったらすぐに飲むようにして下さいね。
以上が酒粕の甘酒に混ぜると飲みやすくなるオススメの物です。
色々試してみてわかったのですが、酒粕甘酒に合うのは脂肪分があったり食感にとろみがある物のようです。
ちなみに一番合わなかったものはコーヒーでした。
味と香り、その両方が甘酒とぶつかり合うので飲みやすくなるどころか飲みにくさが倍増しましたよ。
酒粕が苦手な人におすすめの食べ方
酒粕甘酒を飲みやすくするためにはとにかく何かと混ぜる!
ストレートではなくアレンジ甘酒にするしかありません。
市販の甘い酒粕を買ってきた場合は甘酒アレンジで飲むしかありませんが、自宅で酒粕から作る場合は甘酒にする事にこだわらないで使うのもいいですね。
酒粕は料理やお菓子に加えてればクセが一層感じにくくなりますよ。
オススメの食べ方をご紹介しますね。
酒粕を味噌汁に入れる
酒粕と味噌は同じ発酵食品同士なので相性がいいです。
その中でも味噌は抜群に合います。
味噌汁に入れる場合、酒粕の量が多いと味噌の塩気を感じなくなります。
酒粕の入れ過ぎに注意です。
酒粕は溶けにくいですので、最初からだし汁と一緒に煮ると溶けやすいですよ。
酒粕ケーキ
酒粕や酒粕甘酒を混ぜてケーキを作るのもオススメです。
酒粕の風味はあるのですが、どういう訳かケーキにすると気にせず食べられる人が多いようです。
ホットケーキやパウンドケーキを作る時に混ぜると簡単でいいですよ。
ホットケーキの場合は使う牛乳の半分を甘酒に変えて作ります。
パウンドケーキも簡単に作れます。
そんな訳で参考までに筆者のパウンドケーキの作り方をご紹介しますね。
【材料】(Sサイズパウンド型分)
・ホットケーキミックス 1カップ
・バターかマーガリン 大さじ6杯位
・砂糖 大さじ3~5杯位(甘酒の甘さで調整)
・たまご 1個
・酒粕甘酒 60ml位
★甘酒でなく酒粕を使う場合は以下の分量にします
・酒粕20g位
(市販の200gの板状酒粕を2cm位の幅で横に一直線に切って
1本が目安)
・牛乳 大さじ2杯位
【作り方】
①甘酒とたまごとバターは常温にしておく
※酒粕を使う場合は耐熱容器に酒粕と牛乳を入れ、レンジで20秒加熱してからペースト状に練っておく
②オーブンを170℃に予熱開始、パウンド型の中にクッキングシートを敷く
③バターと砂糖を泡だて器でよく混ぜる
④ふんわりするまで混ざったら、卵を加えてよく混ぜる
⑤甘酒も加えてよく混ぜる
⑥ホットケーキミックスを少しずつ混ぜながら加えていく
⑦生地を型に流し入れる
⑧型の底を叩いて空気を抜く(筆者は50回以上叩いてます)
⑨予熱したオーブンで25分~35分焼く
⑩焼きあがりに楊枝や竹串を刺して生地が付いてこなければOK
⑪型から外して熱いうちにクッキングシートごとケーキをラップでぴっちり包む
⑫ケーキが冷めたら完成
※甘酒ではなく酒粕を使う場合は、③のバターと砂糖を混ぜる時に一緒に混ぜて下さい。
このケーキを作る時に注意したい事があります。
それは、酒粕を加える事で火の通りが悪くなるという事です。
180℃で焼くと外は焼き目がしっかりつくのに中が生焼けという事が多かったので、温度を下げて170℃でちょっと長めに焼いたら上手くいきました。
これはオーブンによるところもあるので調整してみて下さい。
こちらのレシピはほんのり酒粕の風味を感じる程度ですが、もっと酒粕の風味が欲しい場合は『酒粕』の量を増やして下さい。
ただ、その分火が通りにくくなります。
そしてふんわりではなくずっしりした質感になります。
ちなみに最後にケーキを熱いうちにラップで包むのはしっとりさせる為です。
これをしないとパサパサになりますよ!
最後に
甘酒に使う酒は商品によって風味が違います。
苦手な人はクセの強い吟醸酒粕を避けて下さいね。
酒粕には栄養がたくさん入っていますが、嫌々甘酒を飲んでいるとストレスです。
自分にとって飲みやすい方法が見つけて下さいね!
こちらもcheck! ⇒ 甘酒の作り方の疑問・解決策のまとめ