家で餅つき機で餅つきをすると、お餅の中に粒が残る事があります。
また、もち米に芯が残る事も…
このように餅つきに失敗する原因は何なのでしょうか?
もち米に固い芯が残った場合、このお餅は食べられるようになるのでしょうか。
そこで、今回は餅つきして粒や芯が残る原因とその餅の食べ方についてご案内していこうと思います。
餅つきで餅に粒が残る原因は?
自宅で餅つき機を使ってお餅をついたら粒が残った…
なめらかなお餅を作ろうとしていたなら、予想外の物ができてしまいちょっとショックですね。
なぜお米のつぶつぶが残ってしまったのでしょうか。
まずはその原因を確認してみましょう。
もち米にうるち米や古米が混ざっていた
もち米に普通のお米、うるち米が混ざっているとお餅につぶつぶ感が発生します。
特に自分で精米所でもち米を精米したりすると、前に精米したうるち米が機械の中に残っていて、これが混ざる事もあります。
うるち米が混ざっているかどうかは、蒸す前のもち米を見ると確認できます。
もち米は真っ白ですが、うるち米は半透明に見えます。
使うもち米に1割くらいのうるち米をが混ざると、それだけでも結構つぶつぶします。
また、同じもち米でも新米に古米が混ざっていると、古米が粒として残る事があります。
古米と新米では吸水力が違いますので、混ぜて一緒に水に浸けて蒸すと水を吸いにくい古米が固く残ってしまうのです。
もち米がよく水を吸っていない
一部の餅つき機ではもち米に水を吸わせる手順を省いて作る仕様になっているものもありますが、基本的にもち米は蒸かす前に水に浸けて水を吸わせておきます。
水を吸っていないお米はやはり固いので…それを蒸すと芯が残る事があるのです。
もち米を水に浸す時間は新米の場合は8時間くらい、古米の場合は水を吸いにくいですので12時間は必要です。
もち米の水切りをよくしていなかった
もち米をといで水を吸わせた後はよーく水を切ります。
水を吸わせた後、もち米をザルにあげたら30分位おいて、さらにピッピッとザルを振っても水滴が落ちないようになるまで水を切らないとうまく蒸せません。
これは蒸し器でもち米を蒸すときもそうですが、餅つき機を使う時こそよく水を切らないとダメです。
ここで水をしっかり切っておかないと、蒸気がうまく行き渡らなくてもち米が上手く蒸せません。
もち米に蒸しムラがある
やはり蒸す時にムラがあると、もち米もすぐ潰れるものとなかなか潰れないものが出てきます。
蒸し器や餅つき機にもち米を入れて、中央部分は火が通りにくいですので、真ん中部分を少しくぼませるようにして蒸しムラ対策をしておくといいですよ。
餅つきの餅に固い芯が残る場合の対処法
餅つき機はもち米を入れてスイッチを押せば全自動でお餅を作ってくれるのでとても便利です。
ただ、途中で様子が見られないというデメリットもあります。
そんな便利な餅つき機でお餅をついてみたら粒が残るどころか、もち米に固い芯が残っているという事も…
先程ご紹介しましたように、芯が残るのも上手くもち米が蒸せなかった事が原因です。
米の固い芯があるお餅は、正直に言っておいしいものではありません。
でも、捨てるのはもったいないですよね。
そこで、このもち米に芯が残ったお餅を食べられるように復活させる方法を2つご紹介します。
餅を蒸し器で蒸す
もち米の芯が残っている場合、とにかく火を通して柔らかくしないと食べられません。
そこで、お餅を蒸して芯の部分に火を通してしまいましょう。
蒸し布でお餅を包んでお酒を振り、蒸し器でお餅を蒸します。
10分位蒸してみて、お餅に芯が残っていないか確認し、まだ芯があるようならもう少し蒸してください。
このように蒸し器を使うと途中でフタを開けて様子が見られるのがいいですね。
生米の固い部分が無くなればOKです。
餅を電子レンジで加熱する
電子レンジでお餅を加熱して火を通す事もできます。
お餅を耐熱容器に移して、水を加え、ラップしてレンジで加熱してみましょう。
お餅の固さによって水の量は調整してください。
柔らかいお餅に多く水を入れると今度はユルユルのお餅になってしまいます。
水の量はもち米5合分のお餅で大さじ3~5杯くらいで十分かと思います。(お米一升は10合です)
ラップをしたらひとまず2~3分加熱して、芯に火が通ったか確認してみてください。
これも様子を見ながら加熱時間は調整してくださいね。
芯に火が通ったらそのまま粒のある餅として食べるのもいいですし、再度お餅をついてみるのもいいかと思います。
ただ、お餅はつき過ぎるとコシのないトロトロのお餅になってしまう事がありますので注意が必要です。
餅つきした餅につぶつぶがある時の食べ方のおすすめ
もち米が潰しきれずに粒が残ってしまった場合、やっぱりつぶつぶの食感が気になりますよね。
残った米粒に火が通っていたとしても、潰れなかった米があれば口当たりが悪いと感じます。
この場合は再びお餅をつき直して粒を潰すことに挑戦してもいいと思いますが、上手くいく保障はありません。
餅の中に粒が残ってしまったら「そういうもの」だと思って食べるのもいいかと思います。
通常は粒感のないお餅がスタンダートでありますが、「あらかね餅」や「たがね餅」というわざとうるち米を入れて粒を残した郷土料理もありますし、それが偶然自宅で出来たと思えばいいのかもしれません。
でも、予想外の物ができたので、やっぱり食感が気になっておいしくないと思う事もありますよね。
そこで、お餅を無駄にしない為に、あまりつぶつぶ感が気にならない食べ方をご紹介していこうと思います。
つぶ感、歯ざわりがある物と合わせる
例えばつぶあんやすりごまなど、なめらかでないものを合わせて食べるのはいかがでしょうか。
つぶあん自体はツブツブしていますし、すりごまもザラザラしていますので、お餅の中の米粒の食感が多少ごまかされます。
つぶあんでお餅をつつんで、いっその事『おはぎ』とか『ぼたもち』と言ってしまってもいいかもしれません。
お餅に粒が残る場合、大抵普通のお餅より伸びない、固いお餅になるので、考えようによっては高齢の方や幼児が喉に詰まらせるリスクが減るのでいいですよ。
お餅をこんがり焼く
粒が残ったお餅を網に乗せて焼いたり、オーブントースターでこんがりと焼き目がつくまで焼いて食べます。
こんがり焼く事で外は香ばしくパリパリ、お餅に残ったつぶつぶ感もアクセントになっておいしいです。
焼いた粒のあるお餅に甘いネギみそをぬって白ごまなんかを振ると美味ですよ。
あげ餅にする
粒が残ったお餅を平らに伸ばして、ある程度固まったら1㎝角のサイコロ状に切ります。
これを天日に数日干してカラカラに乾燥させて、170℃位の油で揚げます。
揚げたら塩を振るだけのシンプルな味付けもよし、あらびき黒コショウを振るもよし、カレー粉を振ってもよし。
お好みの味付けをしてください。
また、揚げたお餅をお雑煮に入れるのもおいしいです。
揚げる事でお餅に芯が残った場合でも火が通りますし、食感もカリカリになるので粒感も気にならなくなりますよ。
最後に
餅つき機で餅つきをして粒が残るのは、上手くもち米が蒸せていなかった事が原因です。
もち米に水を吸わせたり、水切りをしっかりする事が大事なんですね。
また、うるち米が混ざっている場合は取り除くか、いっその事粒入りのお餅を作ると決めてしまえばいいかと思います。
うるち米が入ったお餅は焼くとおこげっぽくなるので、それはそれでおいしいんですよ…
今回失敗した場合でも、次回からはその経験を生かしておいしいお餅を作れるようになるはずです。
がんばりましょう!