焼き芋やふかし芋が甘くない時ってありますよね。
甘くない焼き芋なんておいしくないですから、このまま食べるのはつらいです。
でも、捨てるのはもったいない。
なんとか甘くする事はできないのでしょうか?
どうアレンジして食べたらいいのでしょう?
そんな訳で、今回は焼き芋になった状態の甘くないさつまいもをリメイクして美味しく食べる方法をご紹介していこうと思います。
焼き芋が甘くない時のアレンジについて
焼き芋を買って食べてみたら全然甘くなかったり、蒸かしたお芋が甘くなかったりする事があります。
特に買った焼き芋の場合、ハズレ感が強くてガッカリします。
かと言って捨てるのももったいないですよね。
さつまいもが甘いかどうかなんて、火を通して食べてみないとわかりません。
そこで、既に加熱して柔らかくなった甘くないさつまいもをどう食べたらいいか、確実に失敗する食べ方と美味しいおすすめの方法をご紹介します。
焼き芋で大学芋を作ってみた
実は、今回の検証の為にいくつかの料理を焼き芋で作ってみました。
甘くないさつまいもなら…とパッと思いつくのはスイートポテトですよね。
しかしスイートポテトじゃ芸がない。
そう思った私は、たまたま大学芋が食べたいと思い、焼き芋で作ってみる事にしました。
ネットで『焼き芋 大学芋』と調べると、焼き芋で作る大学芋というのがいくつか出て来る事もあり、期待して作ってみたのです。
その結果、惨敗。
焼き芋は既に芋が柔らかくてホクホクだったりしっとりしています。
そして皮に焦げ目があります。
まず、焦げた皮を取り、さつまいもを一口大に切る所で「ダメかも」と思いました。
ふかし芋ならまだいいのですが、特に焼き芋特有のホロッと感。これが曲者。
繊維に沿って中身が縦に割れやすいです。
そのせいで切る時点でボロボロになります。
とりあえず崩れかけた芋を手でギュッと握って形を整えました。
そして少なめの油で揚げ焼きにしますが、ここもボロボロになるポイント。
焼き芋自体がしっとりしているせいか、揚げてもカリっとなる訳でもなく、ただの油を吸った芋になっただけでした。
この時点で「これはタレを絡めただけだと芋にタレを吸われて煮物みたいになるぞ」と思ったので、タレは加熱して飴状になる手前、カラメル状態になった物を揚げた焼き芋に絡めてみました。
その結果…
タレは全部芋に吸い取られ、絡めた事で芋が更にボロボロになる事態が!
出来上がったのがコレ。
油を吸ったカロリーの高いボロボロのさつまいもの甘煮の完成です!
ちなみに黒ゴマがなかったので、黒すりごまをまぶしてあります。
味はさつまいもの煮物みたいで甘くて割とおいしかったですけどね。
実は『焼き芋de大学芋』は2回挑戦したのですが、2回とも同じ結果です。
とにかく大学芋とは言えない甘い食べ物が出来上がる。
これは筆者が料理が下手なのだけが原因ではないはず。
こんな経験から、焼き芋のアレンジは形をキープするような物にしてはいけないと学びました。
焼き芋やふかし芋が甘くない時のおすすめの食べ方
そんな事もあって、実際にやってみて甘くない焼き芋のアレンジにふさわしい物を2つご紹介したいと思います。
芋が甘くなかった事でがっかりしている所で余計な手間をかけたくないので、2つとも簡単に作れるものです。
さつまいもの茶巾絞り
これは本当に簡単。
材料も3つ、もしくは4つだけです。
■材料
・甘くないさつまいも 1本
・バニラアイスクリーム 100ml程度
・砂糖 適量
・黒ゴマ お好みで
■作り方
①アイスクリームは冷凍庫から出して軽く溶かしておきます。
②焼き芋の皮をむき、潰しやすい大きさに切ります。
③焼き芋をレンジで1分~1分半程温めてからマッシャー(潰し器)で良く潰します。
④アイスクリームを潰した焼き芋に混ぜます。
⑤味をみて甘さが足りないようなら砂糖を加えてよく混ぜます。
⑥ラップに焼き芋のタネを一口分包んで丸め、形を整えます。
⑦最後に黒ゴマを乗せれば完成!
アイスクリームは6個入りのファミリーパックのアイスなら1カップ、明治エッセルスーパーカップなら半分使えば大丈夫です。
焼き芋は熱いうちでないと上手く潰せませんので、冷めている場合は必ず温めて下さい。
そしてさつまいもをマッシャーでよく潰せば口当たりは特に気になりませんが、より滑らかにしたい場合は裏ごしして下さい。
実はこれ、最初はスイートポテトにしようと思っていたんですね。
しかしスイートポテトは焼き色を付ける為に卵黄を塗るのと、使った卵の活用を考えるのが面倒だったので焼かない茶巾絞りになりました。
もちろんこれをアルミカップに入れ、卵黄を塗ってオーブントースターで焼けばスイートポテトになります。
さつまいもパウンドケーキ
これも甘くない焼き芋をアレンジするのにもってこいでした。
具のお芋が甘くないので、ケーキ自体を甘めにするとバランスが取れます。
ここでは筆者ダビデまるみ流の適当レシピをご紹介します。
■材料(パウンド型Sサイズ分)
・焼き芋 1/4個(小さめの焼き芋なら1/3)
・ホットケーキミックス 1カップ
・バター(マーガリン) 大さじ3杯位(適当)
・砂糖 大さじ7杯位(適当)
・たまご 1個
・牛乳 大さじ1杯位
※お好みで生地に黒ゴマのすりごまを混ぜても〇
■作り方
①バター、たまご、牛乳は作る1時間位前に冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。
②パウンド型にクッキングシートを敷いて、オープンは170℃に余熱します。
③さつまいもは1.5~2cm角に切って、ホットケーキミックス(分量外)をまぶして芋同士がくっつかないようにしておきます。
④常温で柔らかくなったバターに砂糖を少しずつ加えながら泡立て器で白くなるまで混ぜます。
⑤たまごを溶いてからバターに混ぜます。
⑥牛乳も加え、よく混ぜます。
⑦ホットケーキミックスを何回かに分けてよく混ぜます。
⑧さつまいもを加え、ゴムべらで生地にしっかり混ぜます。
⑨型に生地を流し入れ、型の底を叩いて空気を抜きます。
⑩170℃に余熱したオーブンで27分~30分程焼きます。
⑪焼きあがったら楊枝や竹串を刺し、生地が付いてこなければ焼き上がり。
⑫ケーキが熱いうちにラップで包んで冷ませば完成です。
焼き芋のようなしっとりした具をケーキに混ぜると火が通りにくくなります。
180℃ではなく170℃でちょっと長めに焼くと上手く焼ける事が判明しました。
また、さつまいもを良く生地に混ぜないと生焼けになりやすいです。
しっかりゴムべらで混ぜ込んで下さい。
そして焼く前に型の底をパンパン叩いて空気を抜かないと、中に大きな空洞ができてがケーキがもろくなってボロボロに崩れます。
叩いていると気泡が浮かび上がってきますので、20回位は底を叩くといいですよ。
最後に焼けたケーキをラップで包むのはケーキをしっとりさせる為です。
そのまま冷ますと水分が蒸発してパサパサになってしまいますので、ラップして蒸発を防いでしっとりさせますよ。
更にラップだけでなくキッチンペーパーで包んでからラップすると、キッチンペーパーが余計な水分を吸い取ってくれてべちゃっとなるのを防いでくれますよ。
最後に
甘くない焼き芋を美味しく食べる方法という事で甘いお菓子にする方法をご紹介してきましたが、料理に使う手もあります。
筆者は料理に使った事はありませんが、カレーに混ぜたり、焼き芋を輪切りにしてホワイトソースととろけるチーズ、粉チーズをかけてオーブントースターで焼いてグラタンにするのもいいかと思います。
天ぷらにするのもいいかもしれませんね。
甘い焼き芋を食べられなかったのは残念ですが、いろいろアレンジして無駄にせず消費していきましょう。