さつまいもが保存中に腐る原因と日持ちさせる方法 大量の芋を長持ちさせるには?

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さつまいもを保存してからすぐに腐る事はありませんか?
芋類だから日持ちすると思ってしまいますが、どういう訳か長持ちしない事があります。

どうしたら腐る事なく保存できるのでしょうか?

さつまいもはボリュームがあって一度にたくさん食べられませんから、長期で保存できないと困ります。

今回はさつまいもが腐る原因と長持ちする保存の仕方についてご案内します。

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さつまいもを保存すると腐る原因は?

さつまいもを保存していたらいつの間にか腐っている事がありませんか?

端っこがブヨブヨに柔らかくなっていたり、カビが生えていたり…
早いと1週間も経たないうちに傷む事があります。

芋だから腐りにくく、長持ちして保存にも手間がかからなそうなのにどうしてダメになってしまうのでしょうか?

なぜ腐るのか、実はさつまいもは腐りやすいものなのか?

まずはその点を確認しましょう

さつまいもが腐る原因は?

さつまいもが腐る原因は、湿気か温度です。

湿気に関しては、スーパーで買ってきた状態のままビニール袋に入れて置いておくと、蒸れて腐ります。

ですので、買ってきてからはビニール袋から出して保存しましょう。

そしてもう一つの原因、温度についてです。

基本的に食べ物は温度が低い所で保存しますよね。
さつまいもも家の中の寒い場所や冷蔵庫に入れて保存した方がいいように思います。

しかし、これが間違いです。

さつまいもが腐ったのは、気温の低い場所で保存していたからです。

実はさつまいもは寒さにめっぽう弱いんです。

さつまいもの原産地はメキシコ周辺の熱帯のアメリカです。

熱い地域で生まれたさつまいもは、寒い場所に置いておくと低温障害を起こして腐ってしまうんです。

秋以降にさつまいもを気温が低い玄関や屋外のベランダ、軒先にそのまま置いておくと確実に腐ります。

さつまいもを寒い場所に保存するのはNGです!

寒くない場所で保存して下さいね。

さつまいもを上手に保存する方法

さつまいもを保存する時にはビニール袋に入れっぱなしにしない、寒い所に置いてはいけないという事がわかりました。

では、どう保存するといいのでしょうか?
温度も何℃位で保存するのが腐りにくいのでしょうか?

今度は具体的な保存方法についてご紹介しますね。

さつまいもの保存に適した温度

南国出身で寒いのが苦手なさつまいも。

さつまいもは気温が10℃以下になると低温障害を起こします。
ですので、保存するのに安全な最低気温は12℃となります。

油断して5℃まで下がると完全にアウトですので注意!

そしてさつまいもも生きていますから、今度は気温が上がって18℃以上になると芽が出て来ます。

ですので保存に適した温度は12℃~16℃が目安となります。

さつまいもの保存方法

さつまいもを保存する時、湿気がこもるのはカビが生えるのでダメなんでしたよね。
かといって乾燥してしまうのもよくありません。

ですので、適度に湿気を保ち乾燥させないようにするため、さつまいもを新聞紙で包んで保存します。

さつまいもの量が3本とか5本とかの少なめであれば、新聞紙に包んで居間などの暖かい部屋に置いておきます。

1つにまとめるなら1個ずつ包んだ新聞紙を紙袋や小さい段ボール箱に入れておいて下さい。
ビニール袋厳禁です。

キッチンの場合、意外と冷蔵庫の上が暖かいので、さつまいもの存在を忘れないのであれば冷蔵庫の上に乗せておくのもアリです。

さつまいもがたくさんある場合は段ボール箱で保存です。

段ボールの底にいらないタオルなどを敷き、その上に1個ずつ新聞紙で包んださつまいもを並べて保存します。

1本ずつ包むのが面倒なら数本まとめて包んで下さい。

この箱を暖かい部屋に置いて保存して下さいね。

実は、さつまいもは新聞紙で包むよりも箱に詰めた『もみ殻』に埋めておくのが保存に適しています。

もし籾殻が手に入るのであればこちらを使ってみるのもいいですね。

さつまいもが保存できる期間は?

さつまいもはきちんと保存すればかなり長持ちします。

ご紹介したやり方で保存すると、大体1ヵ月は問題なく保存できる事がほとんどです。

さらに温度と湿度管理を徹底していれば秋に収穫したさつまいもは春先まで保存できますよ。

ただ、種類にもよりますがあまり長く保存していると水分が抜けるので味も落ちます。

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さつまいもが大量にある時の保存は?

暖かい部屋の中で保存できる量のさつまいもなら、先ほどご紹介したように気温に注意して保存すれば大丈夫です。

しかし、さつまいもが大量にある場合はどうしたらいいでしょうか?
たくさんあると長持ちしてくれないと困りますし、そもそもスペースを取るので部屋で保存する事ができません。

部屋の中以外でさつまいもを保存する場合、大体場所は玄関だったり物置小屋になりがちです。

しかしこういった場所は寒く、冬の夜間は0℃位まで気温が下がります。

気温が低い場所だと芋が腐る…

保存場所が寒い場所になってしまいがちな大量のさつまいもの保存について調べてみました。

さつまいもを寒いところで保存する場合は?

小さいさつまいもは大きいものに比べると傷みやすいです。
ですので保存する時は大きさを選り分けて小さい物をはじいて下さい。

小さい物は家の中の暖かい所で保存するようにして、早めに食べて下さい。

問題は残りのさつまいもの保存です。
これらを暖かい部屋以外の場所でどう保存するか、その方法をご紹介します。

さつまいもを発泡スチロールの箱で保存する

魚とかの保冷箱として発泡スチロールの箱を使いますよね。

そのとおり、発泡スチロールには断熱性があります。

段ボールではなく発泡スチロールの箱を使えば箱の中の温度が下がり過ぎませんので、発泡スチロールの箱で保存して下さい。

ただし通気性が悪いので、日中の暖かい時にフタを開けたり箱に小さな穴を数か所開けて芋が呼吸できるようにしてあげないといけません。

さらに新聞紙ではなく保温性のある籾殻を詰めて、そこにさつまいもを埋めて保存すると尚良し。

籾殻は米農家さんから譲ってもらえたりもしますが、ホームセンターでも売っています。

なぜなら家庭菜園や園芸でも保温のために使う事があるからです。

楽天でも販売しているのを発見してしまいましたよ。

そして発泡スチロールの箱を毛布で包めば更に箱の中の温度が下がるのを防げます。

ビニールシートだと通期性がよくありませんので、毛布で包むようにして下さい。

暖かい場所で保存できない時は、発泡スチロール+籾殻+毛布で冷気をしっかり防いで保存して下さいね。

最後に

さつまいもは生で保存する以外に、蒸かしてから冷凍保存もできます。

冷凍後に解凍して食べる時はホクホクにはなりませんので、スイートポテトや栗きんとんのように潰した状態で食べます。

冷凍する前にさつまいもを潰してマッシュポテト状態にしてから保存袋に入れ、平らにならして冷凍しておくといいですよ。

そしてよくさつまいもを土に埋めて保存すると言いますが、埋めて保存する場合はとにかく深く穴を掘らないと意味がありません。

関東地方でも地中1メートル程度では10℃を下回ってしまうそうです。
10℃以上で保存するなら最低でも2メートルの穴を掘る必要があります。

重機があればできるかと思いますが…一般家庭では無理です。

さつまいもは熱帯生まれの寒い所が苦手なお芋です。

低温にならないように、暖かい部屋に置いたり発泡スチロールの箱を使って大事に保存しましょう。

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