梅干しを作ると梅酢も出来ます。
この梅酢も活用できると言いますから、保存しておきたいですよね。
しかし梅酢は液体です。
カビたり腐敗しないか心配ですよね。
また、常温保存で大丈夫なのか、冷蔵庫に入れた方がいいのかも迷います。
何年もつかもわかりませんよね。
そこで、今回は自家製梅酢の保管方法についてご案内したいと思います。
その他の梅しごとについてはこちら⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ
梅酢の保存の仕方
梅干しを作った時にできる副産物、梅酢。
この梅酢、料理や来年の梅干し作りに使ったり、割と使い勝手があります。
捨ててしまってもいいのですが、使えるのだったら活用したいですよね。
しかし、結構なみなみとたくさんの梅酢が出来ます。
すぐには使いきりませんし、来年の梅酢に使うなら取っておかなくてはいけません。
梅干しを漬けている間はカビが発生しないか気にかけていました。
梅酢も保管中にカビが発生したりしないか、腐らないか心配ですよね。
無事に保存しておくにはどうしたらいいのでしょうか?
梅酢の保管方法
梅酢を保存する前に、まずは梅酢をきれいな状態にしましょう。
やり方は簡単、梅酢を漉すだけです。
梅酢の中には梅の繊維や赤紫蘇を使った場合は紫蘇の葉のかけらがあります。
一見透明に見えても、底に沈んでいます。
ですので、梅酢をコーヒーフィルターやキッチンペーパー、手ぬぐいなどでこして沈殿物を取り除きます。
梅酢をクリアできれいな状態にしてから保存するようにして下さい。
特に紫蘇の葉っぱが残っていると色が悪くなるので是非とも濾すようにしてくださいね。
その後、梅酢を消毒した保存容器に移すだけです。
梅酢は容器の9割位、容器の中の空気が少なくなるように上まで入れるようにして下さい。
保存容器の消毒の仕方はコチラを参照して下さいね。
そして直射日光が当たらない冷暗所に置いて保存しましょう。
梅酢を保存する容器は?
保管用の容器は色々選択肢がありますよね。
ペットボトルやブラスチック性のボトルやビンなど、いろいろ…
これらの中で梅酢を保存するのにどんな容器が使えるかというと、
金属性でなければ何でも結構です。
なぜ金属がダメかというと、梅の酸で黒っぽく変色してしまうからです。
よくガラス瓶でもジャムの瓶みたいにフタの部分だけ金属製のものがあったりしますが、出来れば金属のフタでないものがオススメ。
フタ本体ではなくフタをしめる時の取っ手のバネの部分が金属なら、梅酢が接触しなければ問題ないと思われます。
それでも出来るだけ梅酢が付かないように気を付けたいですね。
ペットボトルを使う場合も梅が酸で変質したりしないか心配になりますが、何年も保存しない限り使っても問題ないと思われます。
とあるスーパーのブランド商品の酢はペット素材の入れ物に入れられて販売されていますし。
ちなみに飲み物が入っていたペットボトルの素材は酸素を通します。
フタをギュッと締めても密封できるものではありませんのであしからず。
一番おすすめの保存容器はガラス製です。
ガラスなら梅の酸も問題なしですし空気も通しません。
密封できる容器なら保存性も増します。
梅酢自体は渋いモノですが、おしゃれな容器に入れておくと何だか使う気がアップしますよ。
容器一つで梅酢がすごくハイカラな物に思えてくるので不思議です。
梅酢の保存は常温、冷蔵庫どっち?
梅干しを保存する為の準備は先程ご紹介した通りです。
この梅酢を冷暗所に置いて保存しますが、一つ疑問が。
梅酢って常温保存でいいのでしょうか?
それとも冷蔵庫で保存した方がいいのでしょうか?
すぐに消費するのは無理がある
常温保存だと心配だ
冷蔵庫に入れると狭くなる
とかく保存は悩ましい
常温で保存できるといいのですが…可能なのか見ていきましょう。
梅酢は常温保存できる?
梅酢は基本的に常温保存できるものですが、ものによっては冷蔵庫に入れた方がいい事もあります。
常温保存できるかどうか、これは梅酢の塩分濃度によって変わって来ます。
梅干しを作った時の塩分が15%以上なら、常温の日が当たらない所で保存する事ができます。
一般的な梅干しの作り方だと大体18%~20%の物が多いですが、これなら常温で保存しても傷む可能性は低いです。
その反面、塩分濃度が15%以下の梅酢は冷蔵庫に入れて保存した方が安全です。
なぜかというと、ほとんどの細菌は塩分濃度が10%以上になると繁殖できなくなるからです。
塩分が25%となればほぼ死滅します。
ですので10%よりも余裕を見て、15%を境に冷蔵庫に入れるか常温に置くか判断するといいですよ。
梅酢にカビが発生したり腐敗しない?
保存する時、特に常温で保存する場合はカビや梅酢が腐らないかが心配になりますよね。
いくら塩分が高ければ平気と言っても無事に保存できるのか不安です。
基本的に梅干しを無事に漬けられらのならカビたり腐ったりする可能性は低いです。
でも、一度でもカビが発生した物は再発の恐れがあります。
心配なら梅酢を一度沸騰させて殺菌してから保存するといいです。
消毒の仕方はコチラの『カビが生えた時の対処法』の所をご覧ください。
そして完全に冷まして湯気が出なくなってから保存容器に移して保存して下さいね。
また、たくさん梅酢がある場合、大きな容器にたくさん入れて保存すると梅酢を使う度にフタを開け閉めする事になりますよね。
塩分濃度が低いと開け閉めによって雑菌が入りカビが発生する可能性があります。
梅干しを塩分濃度15%以下で作ったのであれば、すぐに使い切れるように小分けにして密封して保存するのがオススメですよ。
もし保存中に青カビや黒カビ、ピンクやオレンジっぽいカビが発生した場合は有害なカビである可能性が高いです。
その場合は残念ですが捨てましょう。
梅酢を保存できる期間は?
梅干しは保存食です。
塩分濃度が高ければ何年でも保存できます。
では、その梅を漬けていた梅酢はどれくらいの期間保存できるのでしょうか?
梅酢の保存期間なのですが、梅酢が透明できれいな状態をキープしているのであれば常温でも5、6年位保存できる事が多いです。
しかし、保存しているうちに梅酢も劣化していきます。
保存はカビや発酵が無ければ数年保存はできますが、一番おいしいのは梅酢ができてから半年までの間です。
梅酢は時間が経つと段々と酸味が飛んでまろやかになり、香りが落ちていきます。
そして色も濃くなっていきます。
特に塩分濃度が15%以下だと変質しやすいですので、出来るだけ早く消費するようにすると良いですよ。
最後に
作った梅干しの量にもよりますが、梅酢は結構出来ます。
そして使い勝手もありますので、梅エキスの出た梅酢を捨てるのはもったいない!
せっかくですから保存して活用していきましょう。
その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。