梅干しを作った時に出来る梅酢。
これを使って漬物が作れます。
しかし、さすが梅干しの副産物なだけあって塩辛い!
塩分濃度が高いと酸っぱさよりも強烈なしょっぱさを感じます。
例えばこの梅酢で紅しょうがなんか漬けたらしょっぱくなりすぎてしまいそうです。
どうにかいい塩梅にできないものか…
このように梅酢の塩分濃度が高く塩辛い場合、どうやって塩気を薄めたらいいのかご紹介していこうと思います。
梅酢がしょっぱい時どうする?
梅干しを漬けた後に残る梅酢。
自家製のものの他、スーパーなどでも梅酢が販売されています。
これを使って漬物を作る事ができます。
大根を漬けたり、生姜やラッキョウを漬けたりしますね。
しかし…
梅酢がしょっぱい!しょっぱすぎ!
そう思う事はありませんか?
もちろん、保存する為にたくさん塩を使う梅干し作りの過程でできたものですからしょっぱいのは当然なのですが…
もう少しマイルドな味にしたい…
そんな時にはどうしたらいいでしょうか?
梅酢がしょっぱすぎる時の対処法
梅酢でキュウリや大根などで浅漬けを作って1日~2日で食べてしまう場合は梅酢を水で薄めるだけで解決します。
水で薄めてしまうと保存性が弱くなってしまいますので日持ちしません。
作ってすぐに食べるのなら水で薄めれば結構です。
問題なのが生姜やラッキョウのように梅酢に何日も漬けっぱなしにするものです。
こういった長期保存するものにうっかり水を入れてしまうと日持ちしなくなってしまいます。
かといって梅酢から塩分を抜く事はできません。
そこで、次は水を使わずに梅酢を薄めるにはどうしたらいいかご紹介します。
梅酢を薄める方法
梅酢はとても殺菌力が強い液体です。
これは濃い塩分と梅のクエン酸によるものです。
ここに水を入れてしまうと殺菌力も落ちて保存が利かなくなってしまいます。
ですので、生姜などを漬ける時に梅酢を薄めたい場合は、それ自体も保存性や殺菌力があるものを混ぜて薄めましょう。
薄めるのに適したものを2つご紹介します。
梅酢を穀物酢で薄める
酢は殺菌力が強く、常温で保存できます。
そんな酢を梅酢に入れて塩分を薄めましょう。
酢の量はお好みのしょっぱさになるように調整して下さい。
当然ですがしょっぱさが抑えられる分、酸っぱくなります。
酸味を少しまろやかにしたい場合は、酢を火にかけます。
フツフツ沸騰するギリギリまで加熱した状態で数秒キープすると、酢の酸味が少し和らぐようですよ。
みりんで薄める
梅酢を甘くしたいのならみりんで薄める事もできます。
この時使うみりんは『本みりん』でも「ほんてり」などの『みりん風調味料』でも構いません。
ちなみにみりんで薄めた梅酢を保存する場合、『本みりん』は常温で保存できますが、『みりん分調味料』の場合は冷蔵庫で保存するようにして下さい。
ただし注意しなくてはいけないのが、本みりんには12.5~14.5%のアルコールが含まれている事。
お子さんや車を運転する人も食べるのならアルコールが入っているのはダメですよね。
ちょっとだけ薄めるなら本みりんでも大丈夫かと思いますが、その場合も念のためみりんを沸騰させてアルコールを飛ばしてから梅酢に加えると良いかと思います。
沸騰させた本みりんはアルコールが飛んで殺菌力が低くなりますので冷蔵庫で保存するようにして下さい。
梅酢は焼酎で薄める事もできる
梅酢の薄め方は酢とみりんを混ぜる方法をご紹介しましたが、この両方を混ぜて薄めるのもアリです。
その場合は味を見ながら梅酢・酢・みりんのバランスを調整して薄めて下さい。
ちなみに、梅酢を薄めるには焼酎を加えるという方法もあります。
ただ、やっぱり焼酎ですからアルコールが気になります。
一度沸騰させた焼酎を使えばいいのかもしれませんが、完全にアルコールが無くなる訳ではありません。
この梅酢を使う人が全員大人で、食べた後に絶対に車の運転をしない人なら焼酎でも大丈夫なんでしょうけど…
焼酎で梅酢を薄めるのは限られた大人が食べる時だけにした方がいいと思いましたので積極的に紹介しませんでした。
最後に
ここまで梅酢の薄め方をご紹介しました。
今回は梅酢の塩辛さが問題でしたが、薄める前のしょっぱい梅酢はその塩分濃度によって保存性が高いものです。
ですので梅酢自体は薄めずしょっぱいまま保存して下さい。
梅酢を薄めるのは使う時に使う分だけにして下さいね。