梅シロップに泡が出て発酵した物は飲める?対処法と濁りがある場合は?

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梅ジュースの素になる梅シロップを手作りすると泡が発生することがあります。
これは発酵しているのか?飲めるのかと判断に困りますよね。
せっかく作った梅シロップですから、何とか対処して飲めるようにしたいですね。
また泡の他、シロップが濁ってくることも。
これも飲んでいい物なのか、濁りの原因は何なのか確認しましょう。

その他の梅しごとについてはこちら⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ

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梅シロップに泡が出て発酵したものは飲んで大丈夫?

梅シロップを手作りした場合、泡が発生する事があります。

泡だけでなく、フタを開けた時にプシュッとガスが抜ける事も。

これらの現象は梅シロップが梅の常在菌によって発酵しているのが原因です。

少し泡が…そして梅の実もパンパンにふくらんでる

梅シロップで泡が出た物は飲んでも大丈夫なのか?

泡が立って発酵した梅シロップはアルコールのような匂いがします。これは基本的には安心。

筆者の経験だと、腐ったような変なニオイになっていたり、味見しておかしくなければかなりの確率で大丈夫でした。

これは筆者が試して無事だったので(微炭酸でおいしいとすら思いながら飲んでた)、他の方も平気だと思われます。

味見して美味しければ梅の表面に付いていた酵母が発酵したものです。

酵母によって発酵したのなら、筆者の作った物と同じく微炭酸の梅シロップになっています。

ただ本来の梅シロップとは違う味です。
それは酵素が糖分を分解していくので甘さが無くなっていくから…
これを飲んでもお腹を壊すことはないと思われます。

ただし、明らかに炭酸ではなく腐敗臭などを感じたらヤバイものになっています。
その時はためらわずに捨てて下さい!

筆者は過去に口に含んで腐敗臭と妙な味がした物を1杯(一口ではない)飲んだことがありますが、見事にお腹を下しましたよ…

ちなみにこの発酵を放置するとアルコール発酵が進み、お酒になってしまう事もあります。
(故意でお酒を造ることは違法行為になります)

また、発酵具合によってはまずくなったり、酵母ではない雑菌も繁殖する事があります。

ですので、これ以上発酵させないように加熱処理をして冷蔵庫で保管することをおすすめします。

ちなみに今更ですが、梅シロップを仕込む時に容器をきちんと消毒して、容器も梅も水分をしっかりと拭いて、純粋の高い氷砂糖を使うと発酵しづらいようですよ。

梅ジュースが発酵したらどう対処したらいい?

梅ジュースの素である梅シロップに泡が出たら、先程も述べました通り一度加熱処理させた方がいいです。
お子さんも飲むようでしたらアルコール発酵するのは止めた方が安全ですしね。

梅シロップの加熱処理の仕方

加熱処理の仕方は↓で別途詳しく記載したページをご案内していますが、
梅の実を取り出し、鍋にシロップだけを移して煮立たせないように注意し、アクを取りながら15分ほど加熱して殺菌します。

加熱後にシロップが冷めたら殺菌消毒した保存容器に入れます。

まだ梅からエキスを出している最中の梅シロップならシロップの中に梅を戻し、フタをしっかり閉じて冷暗所に置いて完成するまで待ちます。

すでに完成後の梅シロップであれば、加熱した後は梅の実は戻さずシロップだけ殺菌消毒した密封容器に移して冷暗所や冷蔵庫で保存しましょう。

加熱処理をする時に使う鍋は、梅シロップの酸で変色しないようホーローの鍋や土鍋、ステンレス、フッ素加工のお鍋を使うといいですよ。

梅シロップの詳しい加熱処理の仕方はこちら↓の中に記載しています。ご確認下さい

⇒梅シロップの保存方法 容器の消毒や保存できる期間は?

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梅シロップに泡以外に濁りがある場合

梅シロップに泡だけでなく濁りが発生する事もあります。
また、泡はないけど濁ってきた…!という事も。
このようにシロップが濁った場合は飲める場合とダメな場合がありますので確認しましょう。

梅シロップが濁って飲めないパターン

泡が発生して梅シロップが濁り、浮いている梅の実が白くなってきているのであればカビが発生しています。

カビの場合は何か白い物体が浮いていたりもします。

シロップの表面に膜っぽいものができたり、見た目が明らかに怪しいです。
こうなったら残念ですが捨てましょう。

新しくやり直した方が安全です。

梅シロップに濁りがあっても大丈夫な状態

梅シロップの中に浮遊物が漂っていても、腐っているようなにおいや膜がなく、味も問題なければ大丈夫です。

作っている梅シロップが濁った場合は、ガーゼなどでこして濁りを取り除き、その後加熱処理をしておくといいですよ。

濁るのはなぜ?

濁りの原因はいくつか考えられますが、氷砂糖ではなくハチミツやきび砂糖などのミネラルや不純物が多い物を使っていたり、完熟の黄色い梅を使っていると実がやわらかいので果肉が崩れて濁る事があります。

また、梅に付着していた常在菌(自然酵母)の発酵による濁りであったりもします。

梅シロップの中に茶色い沈殿物があり、お酒の様なにおいがするのは発酵です。

その場合もシロップの濁りの原因はカビではありませんので飲んで大丈夫でしょう。
筆者が体を張って確認しましたので、体調や胃腸が悪い人でなければ平気なはずです。

ちなみにシロップを作る時に使う砂糖の量が少ないと発酵しやすくなります。
糖分の濃度が少ないと酵母菌が発生して、アルコール発酵する事があります。

発酵をできるだけ抑えるには、砂糖の濃度が50%以上になるようにしましょう。
例えば梅1キロに対して使う砂糖は1キロとなります。

最後に

自家製梅シロップは泡が出たとしても飲めますし、加熱して対処しておけば発酵も止められます。
シロップが濁っても大体平気だったりします。
大事に育てた梅シロップですから、夏の間は飲みたいですよね。

ただ、こうなってしまった物が大丈夫かどうかは最終的に自分で判断するしかありません。
五感を研ぎ澄まして味見をする事が一番確実かと思います。

その他の梅しごとに関する疑問やトラブルに関してはこちらにまとめてあります。
ご覧ください。

⇒梅しごとの疑問・トラブル解決まとめ

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